映画「疾風ロンド」の原作小説の感想(ネタバレなし)様々なドラマが集約していく疾走感

映画「疾風ロンド」の原作小説の感想

東野圭吾さんの小説「疾風ロンド」が映画化されるとのことなので。

もう1度読み直してみました。

今回は、その感想を書いていきます。

後、ちょっとだけ映画についても。

 

「疾風ロンド」には、結構やられましたねー。

思っていた方に進むこともありましたが。

「えっ?そっちなの?」と思わされることも多くて。

それは、映画についてもなんですけどね。

 

今回は、そういったことも書いていこうと思いますが。

ただ、ミステリーやサスペンスに属する作品なので。

全部を書いてしまうわけにはいかないので、最後のネタバレはなしに。

感想を書いていこうと思います。

 

スポンサーリンク

映画「疾風ロンド」の原作小説の感想

疾風ロンドのあらすじ

まず疾風ロンドのあらすじですが。

ざっくりいうと、研究所から盗まれた「K-55」というウィルスを発見するために。

研究員の栗林がいろんな人を巻き込んで捜索にあたるストーリーなんです。

 

ここまでは、結構よくある話だなと思ったかもしれません。

でも、最初ものすごく意味深に行動していた犯人(葛原)が事故にあってしまい。

K-55のある場所を知っている人が1人もいない。

しかも、K-55を見つけるために使える手がかりのタイムリミットがせまり。

このままだと、春にはウィルスが散布されてしまう。

そういった点に、特徴がある作品です。

 

後、多分主人公の栗林があんまり活躍しないのも、特徴っちゃ特徴。

なぜ、多分かと言いますと。

映画のキャストを見るまで、主人公は根津(山岳パトロール)だとばかり思ってましたから^^

なぜそう思っていたのかというのは、後で、映画のキャストについて書くところで書いていきますね。

 

いろんな場所にドラマ

「疾風ロンド」は、栗林を中心にして放射線状にキャラがつながっていくのですが。

それぞれのキャラごとに、Z-55とは関係ない所で、ドラマが発生しています。

例えば、栗林の息子の秀人と育美(地元のカワイイ女の子)の甘酸っぱい恋愛模様とか。

根津と千晶(スノーボード選手)との意味深な関係とか。

高野(育美の同級生)親子に降りかかった悲劇とかですね。

 

東野圭吾さんはミステリー作家なわけで。

多くのミステリー作家の書く作品に出てくるキャラクターたちって、どこか淡泊な感じのするキャラクターが多いんです。

なんというか、「かまいたちの夜」とかのノベライズゲームにでてくるキャラクターのような。

細かく書いているので、服装や背格好はわかるんですけど。

頭の中に顔が浮かんでこない。

そんな感じなんです。

でも、「疾風ロンド」では、上のようないろんなドラマが描かれていて。

そういった細かなところにも気が配られているため。

キャラクターに人間味が与えられているように感じます。

 

ミステリー好きな、キャラクターが淡泊でも慣れているので大丈夫ですが。

そうじゃない人にとって、とっつきにくさはあるでしょう。

なので、そういうところにも気が配られているのは、素晴らしいですね。

この辺にも、100万部達成した秘訣があるんじゃないかと思ってしまいます。

 

ラスト50ページの疾走感

ただ、そういうドラマが多い分。

途中までは、ストーリーの進行がゆっくりなんです。

ラスト100ページぐらいで、高野親子の詳しい話がでてくるぐらいですし。

 

でも、ラスト50ページ付近あたりからの、一気に解決まで持っていくパワーはさすが。

雪山でスキーやスノボが多く出ていて、凄い速さでの移動が目に浮かぶのもあると思いますが。

それだけではない、疾走感がすごい。

 

ヒントやフラグがあちこちにちりばめられていて。

それらが一気に集約し。

そして、そこにキャラクターたちも一気に集まってくる。

そんな風に進んでいきますからね。

このあたりは、逆にミステリー作家ならではの手腕でしょうね。

 

ちょっとだけ不満点

そんなわけで「疾風ロンド」はエンタメ性も高く。

基本的には、面白い作品なんです。

ただ、いくつか不満点もあるにはあるんです。

 

まず、折口姉妹の表記を名前にしてほしかった。

数行も読んだら、どっちのことかわかるんですが。

場面が変わって、折口という表記を見たとき。

その時に、どっちの方か一瞬わからなくなってしまうので。

ちょっとだけ読むスピードにブレーキがかかってしまうんですよね。

 

育美の同級生のカワバタ君ですが。

途中「川端」表記になっていたのが気になった。

1つだけ表記が違うってなったら、誤植かなと思うんですよ。

また、変わっていこうずっとそうなら、そういうものかと思うんですが。

1章だけ「川端」表記になり、次の章からまた「カワバタ」になっていたので。

なにかあるのか、考えちゃいましたからね。

 

これぐらいですかね、気になったのは。

 

映画「疾風ロンド」について

キャストについて

映画のキャストを見て、最初に思ったのが。

「主演が阿部寛さんみたいだし、阿部寛さんが根津やるのかー」ということ。

 

だって、雪山を舞台にした話だし。

恋愛に発展しそうな雰囲気の女性(千晶)までいるし。

絶対、主人公は根津だと思ってましたもん。

というか、阿部寛さんが根津のつもりで、この記事書き始めようとしてました^^

 

それが、まさか栗林だとはね。

栗林が主人公は、完全に頭になかったので、かなり驚き。

そのため、「え、じゃあ大島優子さんって、千晶役じゃなくて、ひょっとして育美役?」とか錯乱してしまいましたよ^^

千晶が二十代半ばの女性で、育美が中2だったので、栗林の話を聞くまで千晶役だと疑いもしなかったんですが。

いや、結局、千晶役なんですけどね。

でも、それぐらいびっくりしたんですよ。

 

記事書く前に、映画の事前予告見てよかった。

本当に。

 

チャンバラシーンに非常に期待

とまぁ、私の恥の話はここまでにして。

映画でものすごく楽しみにしているシーンがあるんです。

それは大島優子さんとムロツヨシさんのチャンバラシーン。

小説だと2ページほどのシーンですし。

きっと映画でも、5分もないシーンじゃないかと思います。

でも、絶対、ストーリーの疾走感を最高に引き出してくれるシーンになってくれるはず。

ここのシーンのために、雪山という舞台があるんじゃないかとまで思ってしまいましたからね。

 

終わりに

というわけで、「疾風ロンド」の原作小説の感想と、映画について書いてきました。

途中、不満点(?)も書いてきましたが。

これらがあっても、「疾風ロンド」は十分面白かったですね。

読み始めたら、最後まで一気に読んでしまいましたし^^

最後の〆なども、ユーモアがあって、非常に好み。

なので、映画も面白くなるんじゃないでしょうか。

舞台の季節もこれからにぴったりですし。

以上、映画「疾風ロンド」の原作小説の感想(ネタバレなし)様々なドラマが集約していく疾走感、でした。

※映画と初日舞台あいさつをみたので、その感想も書いておきますね。

映画「疾風ロンド」と初日舞台挨拶の感想!スピーカーの近くで見た方が良い

 

【関連書籍】

疾風ロンドの漫画版も。

 

雪山シリーズの始まりの作品(登場人物は別)。

雪山シリーズの新刊で、ミステリーをベースにした恋愛物の短編集です。

 

「恋のゴンドラ」と連続して発売された作品で、疾風ロンド以来の3年ぶりの文庫書き下ろし作品です。