【春の呪いの感想】親に支配された人間の成長の物語でもある

春の呪いの感想

今回は、小西明日翔さんの漫画「春の呪い」を読んだ感想を書いていこうと思います。

「春の呪い」は、生前の妹の婚約者(東吾)と付き合う主人公(夏美)という。

非常にキャッチーな内容なので。

ドロドロとした恋愛を想像される方も多いと思います。

私は間違いなくそうでしたね^^

そういう面もないわけではありませんが。

でも、それだけでは終わらない内容になっているんです。

なので、初めて読んだ時から、「春の呪い」は今後どうなっていくのか気になる作品だったので。

このマンガがすごい!2017に選ばれたのは、うれしかったですねー。

 

では、さっそく「春の呪い」の感想を書いていきます。

ネタバレ要素があるのでご注意を。

 

「春の呪い」の感想

妹の元婚約者と付き合うといっても

まず、妹の元婚約者と付き合うと聞くと。

こういう話なんだろうなーって想像すると思うのですが。

多分、その想像は違っています。

 

というのも、婚約者といっても。

東吾の婚約者が春になったのって、春たちの血筋が欲しい東吾の母が。

別にどっちでもいいけど、出来の良さそうな春を選び。

勝手に東吾と春を婚約者にしたという始まりなんです。

 

また、春は東吾に一目惚れしてノリ気でしたが。

母親のいいなりになっている東吾は、ただ母に言われたから婚約者になっただけですなんです。

これまた、すぐに母に言われたから夏美と付き合いを申し込んでいきますしね。

 

夏美の方も、家族で唯一心を許せた春を感じたくて。

東吾が春とめぐったところにつれて行ってくれることを条件に。

付き合い始めただけですから。

 

そんなわけで、想像していた付き合い方と、かなり違っていると思います。

もっとドロドロした。

「私も東吾のことが好きだったのに!」

 

みたいな感じはあまりないんですよね。

 

春への思いが夏美を苦しめる

ただ、ドロドロした感じは全くないわけではありません。

夏美は、本当に春を大事にしていて。

また、春が東吾のことを愛しているのを知っていましたから。

東吾と付き合っていることに対して、徐々に徐々に罪悪感を膨れ上がっていくんです。

 

せめて、夏美が東吾のことを好きで付き合い始めたりしたら良かったんでしょうけど。

でも、そうではなく、夏美は東吾を利用していただけですから。

そういう逃げ道も残されていません。

これはかなり辛いでしょうね。

 

呪いは親からも

タイトルは「春の呪い」となっていますが。

夏美を苦しめている、春がかけた呪いだけでなく。

親の支配という呪いも受けていると感じましたね。

夏美は父親から。

東吾は母親から。

 

東吾の方は、母に将来を小さなころから決められ。

そのレールに乗ってしまい。

自分の感情を上手く理解できない無機質な人間になっています。

親の言いなりになんてなっていたからだ!といった意見も考えられますが。

東吾の母は、ちょっと普通ではない押しの持ち主で。

通常の親の言いなりになるかどうかといった問題とはわけが違います。

かなり邪悪な感じで、親の言いなりになることを選ばないなんて考えれないんですよね。

 

東吾の方は、直接的でわかりやすかったですが。

夏美の方は、間接的に支配されてきたって感じです。

嫌われていた父に、なんとか好かれようと頑張った努力したけど。

あまりにも遠くて無理だと悟り心が折れてしまい。

自分の気持ちに向き合うことができず。

自分の気持ちとかを何も考えてこなかった。

そんな父の言動による影響が、大人になっても続いている状態ですから。

 

そんな二人の恋愛は成長の物語でもある

そんな自分の気持ちを持ち合わしていなかった2人の恋愛が引き出すものが。

ベクトルが両極端で面白い。

 

東吾にとっては、夏美は初めて見た時からひっかかりのある女性で。

自分の気持ちがわからなかったから気づかなかっただけで。

多分、一目惚れした女性なんじゃないかなと思うんです。

そうでなくとも、現在は間違いなく惚れた相手なのは間違いない。

そのため、東吾は夏美といることで、これまで自分が見てこなかった。

好きとか楽しいとか、そういったものを引き出されているんです。

 

一方、夏美は、全然そんなことがなくて。

春や東吾に対する罪悪感。

自分の暗い感情。

悩み。

これまで見なくてもすんだ。

そして、できたら見たくなかった感情が引き出されています。

 

こんな感じなので、これからどうやって恋愛が成り立っていくのか。

想像が非常に難しい状況ですね。

でも、最低限、二人とも縛られた状況から抜け出し、成長していくことは必要不可欠。

なので、東吾と夏美の恋愛を楽しむ漫画でもありますが。

2人の成長を楽しむ漫画でもあるんですよね。

「春の呪い」は。

 

夏美の表情がすごくいい

後、絵に関してですが。

夏美の表情がすごく好きなんですよね。

特に、テンパっているといたり、無理したりするときの表情が。

 

あんまり褒めた感じには聞こえないかもしれませんが^^

なんというか、表情が歪んでいるんですよ。

かなりアンバランスな感じに。

それが、夏美の心情をすごく表現しているなーと感じるんですよね。

 

いろんな気持ちがある。

でも、それをこれまで整理せずに過ごしてきたために、飲み込むことも整えることもできず。

ただただ、気持ちが悪い状態で、あるがままにその感情を持ち続けてしまう。

そういったのがすごく出ていて。

 

今後は、夏美の表情ってもっと歪み。

その後は、すこしずつおさまっていくんじゃないかなと思います。

好きな表情がなくなっていくのは、ちょっと寂しいですけど。

でもまぁ、心から笑った夏美の表情もみたいですし。

それも仕方がないかなって思ってます^^

 

終わりに

というわけで、「春の呪い」の感想を書いてきました。

こういう恋愛ものもあるんだなーと、ちょっと感心させられましたね。

ちょっと外した感じの恋愛って意味だと、宇仁田さんの初期短編集とかも好きでしたが。

それともちょっと違じで。

今後どういった風に進んでいくのか。

現段階だと想像できませんが。

今後が非常に興味深い作品です。

以上、【春の呪いの感想】親に支配された人間の成長の物語でもある、でした。

12月24日に第2巻(最終巻)が発売されました。

 

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