映画「暗黒女子」の原作小説の感想!少女たち可哀そうと思ったけどそうでもなかった

映画「暗黒女子」の原作小説の感想

秋吉理香子さんの著書「暗黒女子」が映画化するというので。

その原作小説を読んだ感想を書いていきます。

 

「暗黒女子」の公開は、2017年4月1日。

エイプリルフールという、この作品にふさわしい日に公開するようです。

映画公開自体がエイプリルフールネタじゃんないかぎり^^

また、清水富美加さん(澄川小百合)と、飯豊まりえさん(白石いつみ)のW主演となるようですね。

しかし、だいたい名前と役名を見たら、どっちが役名かはわかることが多く。

しかも、「暗黒女子」のキャラは、凝った名前が多いのに。

なのに、どっちが役名かわからないメンバーばかりあつめたのは凄い^^

 

そんな映画「暗黒女子」の原作の感想を、さっそく始めようと思います。

作品の特性上、最後のネタバレは行いませんので。

その点、ご容赦ください。

 

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映画「暗黒女子」の原作小説の感想

少女たち可哀そうと思ったけど・・・

最初10ページあたりまで読んで、一番最初に思ったことは。

「登場キャラを演じる少女たち、可哀そう」でした。

 

「暗黒少女」を購入したのは、本屋さんで特集がなされているのを見たからなんです。

その際に、エンタメ小説として紹介されていたんですよ。

「この表紙で、エンタメ?ホラーやミステリーではなく?」

そんな風に気になってしまい。

購入したわけです。

 

そして、そのエンタメというのが、邪魔したんでしょうね。

黒い大理石のテーブルや、カーテン。

はてはシャンデリアまで黒いときたサロン。

そういう厨二感満載の部屋にいて。

その上、小百合のお嬢様言葉。

なのに始まるのは、食べられないものOKの闇鍋ですから。

ついラノベの「僕は友達が少ない」のことを思い出し。

「暗黒ってそれかい!」とツッコミをいれつつ。

「そうか、これから少女、辛い目にあうんだな、だからエンタメか・・・」

という風に思っても、仕方がないと思うんです^^

 

まぁ、結局そんなことはなくて、むしろ表紙通りに進んでいくんです。

また、役を演じる少女たちはつらい目にはあわないようなんですよね、原作キャラたちとは違い。

でも、表紙見てからの、最初10ページの「やられた感」はすごかったですよ。

 

構成が面白い

そんな感じで、少女たちは闇鍋を食べるんですが。

食べつつ、ある事件の犯人を、自分なりの見解でもって。

小説化し、それを朗読していくんです。

 

ここから、ミステリー的になっていき。

読者も犯人あてを、少女たちの小説を読みつつ、考えていくわけです。

その少女たちの小説には、事件の背景にあるものが少しずつ掲載されているので。

それをヒントに。

 

そのため、少しずつのヒントを積み上げ、それを最終的に総合して、犯人を見つける。

発表の2人目の小南あかね(小島梨里杏さん)の発表を読んだときは。

そういう小説なのかと思いました。

でも、困ったことに、全員が自分が見た犯人を、別々のサロンメンバーだと主張してきます。

当然、誰かが嘘を言っているということになるわけで。

そうすると、少女たちが語った事件の背景までも、嘘の可能性も。

 

そういう構成になっているので。

読者は、そういった可能性を考えつつ、読み進める必要があるわけです。

こういった試み自体は、初めてというわけではないですが。

でも、面白い構成にはちがいありません。

特に、闇鍋食べながらやっているシュールさが合わさると、かなり斬新だし^^

 

暗黒女子の意味を勘違いする

「暗黒女子」は、そのように進んでいくんですが。

読み進めていくうちに、「暗黒女子」の意味は、こういうことか!というのが、変わっていくんです。

 

最初は、女子が闇鍋するからかと思い。

途中から、女子達が腹黒いからかとなり。

そして、本当に腹黒いのは・・・

 

読んでいるうちに、はっとする感じは。

なかなか面白い感じなので。

所々で、イチイチ勘違いしてくのも、この小説の魅力の1つかもしれませんね。

 

映像化向きの作品

「暗黒女子」読んでいて、思ったんですよね。

映像化向きの作品だなーって。

女子達の小説には、上に書いた通り、それぞれ相違点がでてくるのですが。

小説を読むときは、その相違点を頭に浮かべつつ、他のメンバーのいうことも覚えながら読む必要があるんです。

でも、映像なら、一発で差がわかるので、わかりやすいかなと思いまして。

 

また、小百合がちょっと芝居がかったしゃべり方をするというのもありますね。

後、気を抜くと、私の頭の中で、小百合が金髪縦ロールに変わってしまいますので^^

それが防げるのもいい。

 

ただし、各メンバーごとに、小説の作風が変わっている設定なのですが。

それが映像だと、その設定を捨て。

全部同じになってしまいかねないという欠点があるかもしれませんけどね。

逆に、全然違った映像にして、より違いを出してくれるかもしれませんけど。

まあ、この辺は、映像を見るまでわかりませんね。

 

ラストのまとめ方が上手い

正直なところ、2人目の小南あかねの小説を読んでいる時。

犯人と動機がわかっていました。

 

まぁ、ロジカルにわかるというよりかは。

これまでいろんなミステリー小説を読んでいたので。

こういうタイプの小説を書く人は、こうせめてくるんじゃないかなー。

でも、それだとありきたりだから、ちょっと変えて。

そしたら、潔癖性の抜けきっていない、この年代の女子だし。

これが動機かなー。

そういったつまらない予想を肌感覚でして。

そして、あてた感じなんですけどね^^

 

でも、そういう風に予想しつつ。

話の流れも予想通りに進んだにもかかわらず。

それでも、最後の10ページ+その前の30ページのまとめ方は、かなり良かったです。

 

映画の方では、ラスト24分に注目!って感じのことを書いている通り。

その40ページほどで、これまでバラバラに描かれていたものが。

その裏で蠢いたものを中心に、一気に明らかになってくるんですから。

変に予想せずに読んでいたら、爽快感さえ感じるでしょうし。

変に予想していても、「うんうん、そうだよね」と、ストレスなく。

スムーズに読むことができるんです。

 

終わりに

というわけで、小説「暗黒女子」の感想を書いてきました。

映像化を決めた人は、いいところに目を付けたなーと思いますし。

最後の疾走感はいい塩梅になるんじゃないかなと思います。

楽しみですね。

以上、映画「暗黒女子」の原作小説の感想!少女たち可哀そうと思ったけどそうでもなかった、でした。

暗黒女子が気に入った人に読んでほしい秋吉理香子作品

秋吉理香子さんの現在の代表作といえば。

「暗黒女子」か、この「聖母」でしょう。

こちらを先に知っている人もいるかと。

というか、私なんですが^^

こちらも人気の作品。

冴えない男子が、イケメンの転校生に入れ替わった。

そういうところから、犯人さがしが始まっていく作品。

「暗黒女子」よりも先に映像化された短編集。

ヤフー・ジャパン文学賞受賞作品。

他の作品とは、ちょっと毛色が違います。

秋吉理香子さんの新作ですね。