《漫画》まとめ/大人買いおすすめの超名作30選|ヤバいぐらい面白いストーリー重視の作品を厳選

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漫画まとめ買い

この記事では、面白すぎて私が実際に一気読みしてしまった、まとめ買いがおすすめの漫画を紹介していきます。

大人が読んでも面白いストーリー重視の名作を、バトル、SF、音楽、スポーツなどなど幅広いジャンルから選びました。

未読の漫画があれば本当にもったいないので、ぜひ参考にしてください。

 

まとめ買いが絶対おすすめ!最高に面白いおすすめ漫画・ベスト5

1.呪術廻戦

「呪術廻戦」は、現代を舞台に人間と化け物(呪霊)の戦いを描いた人気少年漫画。

仲間を助けるために呪霊を身体に取り込んだことで、呪霊からも人間からも処分対象にされてしまった主人公でしたが、その姿勢と働きによって、徐々に仲間が増やし、そして呪霊たちと戦っていく姿を描かれています。

単なるバトル漫画と異なり、呪いが敵なこともあって、えげつなくシビアなストーリー展開を楽しむことができます。

そして、 そんなストーリー展開に合わせたキャラクターたちが、非常に魅力的。

一見冷めてるように見えて心に熱いものを秘めたキャラ、人々を救うことに悩みすぎて呪霊側に寝返ってしまったキャラ、主人公も含め過去に重大な秘密をもつキャラなどなど、個性的な面々が揃っています

唯一の欠点は序盤の内容が普通に面白い程度なことで 最高に面白くなってくるのは3巻以降のエピソードです

ですのでこれから始める方は、ぜひ5巻ぐらいまで一気読みがおすすめですよ

 

2.鬼滅の刃

大正時代を舞台にした、鬼に大事なものを奪われた者たちと、人を食い物にする鬼との戦いを描いたバトル漫画。

毎回ギリギリまで追いつめられるバトルは、歴代ジャンプ作品の中でも非常にレベルが高く、これだけでも相当評価をすることができます。

でも、「鬼滅の刃」の一番の評価ポイントはそこではありません。バトル漫画らしくない、濃厚なストーリーにこそ、この漫画の本質があります。

妹を除いた家族全員を殺された上、生き残った妹も鬼にされた主人公をはじめ。

助けた子供の一人が裏切ったため、鬼にほとんどの子供を殺され、生き残った子供に犯人だと認識されてしまった男性。

兄妹2人だけで飢え・寒さに耐えながら生きてきたのに、人間によって殺された妹を助けるために鬼になった敵などなど。

とにかく悲しく重い人生を送っているキャラクターたちが、立場の違いこそあれ自分の存在意義のために、生き・戦っている姿を作者は描いていますからね。

それこそ、復讐のため、守るもののためなら自分の命をかえりみないキャラクターがいるぐらい。

バトルもストーリーも隙が無い、近年の少年漫画の中で群を抜けた存在ですね。

 

3.キングダム

読んでみて―

 

読んでくれた?

 

どうして読んでないの?

 

読め!<○><○>カッ

 

そう言ってしまいたくなるぐらい、圧倒的に面白すぎる、紀元前の古代中国を舞台とした大河漫画です。

歴史漫画の多くは歴史好きな人だけが楽しい漫画なことが多いです。

でも、キングダムは歴史が好きとか嫌いを超えて面白い。

世界史が大っ嫌いで、いまでも歴史漫画に苦手意識のある私でもドハマりさせられちゃいましたからね。

読み始めたら手が止まらなくて、気がついたら5時間たってました!

なので、歴史嫌いの人でも、めちゃくちゃ楽しめます。

逆に、歴史が嫌いじゃないなら、読まないとかありえないレベルの作品です。

食わず嫌いしている漫画好きさんは、かなりもったいないことしてると断言できますね。

 

4.BLUE GIANT

バスケ部に入りながら、雨の日も風の日も独りでサックスを練習し続けた主人公が、田舎を出て、東京(その後ドイツ)で音楽に明け暮れるジャズ漫画。

主人公は、妙なところでリアリストで冷静な部分もあるけど、それでも前向きで明るく、夢に向かって歩き続けて下を向かない熱い性格をしていて、読んでいるとその熱に引っ張られていきます。

特に、4巻で初めて主人公の音楽と、他の演奏者の音楽が一体になったシーン。

このときは、やばかった。

「どうして自分には音楽系の才能がまったくないんだろう」と嘆きたくなるぐらい、ただただ音楽を始めたくなり、体が熱くなってきましたよ。

スポーツ系漫画以外では、こんな体験初めてでしたね。

本当は、話が進むにつれてもっといいシーンはあるんですが、それでも私のベストシーンはここでした。

なので、ぜひ4巻までは読んで欲しい!

まぁ、4巻が読み終わったら、そのまま8巻ぐらいまで一気に読んじゃうんですが。

追記:日本編からヨーロッパ編に変わると、その変化に合わせて主人公の熱さの内容も変わっていきますが、こちらはこちらで超名作です。

 

5.アオアシ

才能があるがまだまだ粗削りで「サッカーを知らない」状態の少年が、望んでいないポジションでの起用という挫折を味わいながら、サッカーの奥深さとメンタルの重要性に目覚めていくサッカー漫画。

面白いサッカー漫画は数多くありますが、その中でも今いちばん激アツなサッカー漫画はこれです。

手に汗握る展開が楽しめる試合ももちろん面白いです。それだけでも超一級品の面白さがありますから。

でもそれ以上に、試合(あるいはその後の練習)を通して成長していく主人公たちの熱さが素晴らしいんです。

苦悩、挫折、それでも逃げ出さない姿勢は、心に響いてくるんですよ。

そのため、サッカーを本気でやっていこうと思っている少年たちには、『フットボールネーション』と共に今一番に読んで欲しいとさえ思っています。

身体の使い方の重要性を説く『フットボールネーション』、メンタルの重要性が伝わってくる『アオアシ』。

成長していくうえで、この2つから学べることはとても大きいですから。

後、『アオアシ』には、もう1つ他のサッカー漫画と一線を画するところがあります。それは主人公がサイドバックをやらされているということ。

現代のサッカーにおいて、求められているものが多様化されてきたサイドバック。

守備だけでも攻撃だけでもダメだめで、ゲームをコントロールしたり、守備から攻撃へのスムーズな移行まで求められるポジションだけに、読んでいて楽しめるポイントがたくさんあるんですよ。

(例えば、守備のポジションを変更することで相手のカウンターを消し、逆にこちらのカウンターの起点となったシーンは、その最たるものですね)

FWやトップ下にフォーカスした多くのサッカー漫画では味わえないものも味わえるので、サッカー好きならぜひ一度読んでみてくださいね。

 

まとめ買い推奨のおすすめ漫画ランキング

おすすめ大人・青年漫画部門

1.累-かさね-

絶世の美女で、女優だった母親をもったにもかかわらず醜い顔で生まれ、虐げられてきた主人公が。

塗った状態でキスすると、その相手の顔と自分の顔を交換できる口紅を手に入れ。

母と同じ女優の道を歩んでいくというストーリー。

 

演劇にまつわるドロドロとした人間関係と。

母親が何者だったのかを調べる2つが混ざり合っていて。

面白さがとぎれないので、とにかくページが進んでいきます。

 

1,2巻も面白かったですが、3巻からが本番の漫画ですね。

主人公が、ある女優に代わって役を演じ、名声をあげていくことで。

その女優が自分のアイデンティティを喪失し。

止めようとする主人公の目の前で、飛び降りをしてしまう。

そのあたりから、ドロドロ感が本格的になっていくので。

 

初めて読んだころから「あ、これはドラマ化か映画化するな」と思った数少ない漫画です。

 

2.プラテネス

5巻以内で完結する漫画NO.1候補に絶対入る、宇宙漫画。

宇宙が舞台なのに、キラキラした感じがなくて。

むしろやたら人間臭さや泥臭さに見ているため、SF漫画とは言いたくないですねー。

たまたま宇宙にはいるだけで、現代にも通じるような人々の悩みや、理想から離れてしまった現実への葛藤。

そういったことを丁寧に描いている、ヒューマンドラマという側面が強すぎますし。

そんな内容なので、読んでいると、自分の現在や将来なんかを考えさせられたりするんですよ。

とりあえず、一家に一セットは置いておきたい漫画です。

 

3.それでも町は廻ってる

ショートショート小説を漫画にして、青春を付け加えた、この作品。

主人公たちによる、ゆる~いギャグをベースに。

ミステリーあり。

恋愛あり。

友情ありで、このシリーズだけで様々な面を楽しんでいけるお得な本なんです。

全20巻で終了してしまったんですが。

安室ロスならぬ、それ町ロスになりそうで怖い。

それぐらい大好きな漫画でしたよ。

 

4.阿・吽

ここ10年の宗教漫画の中では、1、2を争うレベルの漫画で。

歴史の教科書でほぼ名前と+αしかしらない、空海と最澄を描いた作品なんですよ。

 

命の価値が低く、人々の意識も低かった時代でしたからね。

その時代での苦悩なんかは凄まじかったんだろうと想像できますが。

そういったものなどを描いていく表現力がすごい。

表現の世界に身を置いていないので、どこまですごいのかはわからないんですが。

そんな私でも目が離せないぐらい、本当にすごい。

 

過激な表現もあって、万人受けはしないと思いますが。

でも、突き刺さる人には、深いところまだ突き刺さる漫画だと思いますね。

 

5.コミック星新一

ショートショート、オムニバス、言い方はありますが。

ちょっと不思議で、実は人生訓を盛り込んだ短編を書くことにかけては。

まちがいなく大天才である星新一先生の小説を。

様々な漫画家が漫画にして、それを集めたというコミック。

 

正直なところ、原作ファンからしたら駄作な話もあります。

それを描いた漫画家のファンであっても、そう思ってしまうほどの。

でも、それ以上に、描いた漫画家の個性と、星新一先生のネタがうまく合致して。

科学融合を起こしている作品もあって、最高です!

 

もう何度読んだかわからない(ぼろくなって買い替えたぐらい^^)。

それぐらい大好きな漫画なんです。

 

おすすめバトル漫画部門

1.ファイアパンチ

吹雪が常に吹き荒れる世界において、再生能力を持つ少年が。

妹を焼いた、消えない炎の能力者に復讐を果たすため。

自身も燃えては再生し、燃えては再生しを繰り返している中で、旅を続けるダークファンタジー作品。

 

吹雪が吹き荒れはじめてから長くて、まともな思考じゃ生きていけない世界なので。

メインキャラだけでなく、普通のキャラもみんな道徳観念なんか消し飛んでいるんですが。

なのに、キャラたちの言動が、やけにリアルで。

作品全体が非常に特殊な雰囲気をしています。

 

バトル漫画のような始まりをし、ちょくちょくバトル要素をはさんでくるのに。

青年たちの葛藤といった部分に脚光をあびせてくるあたり。

作者がどんな思考回路をしているのか、非常に気になる作品です。

 

約束のネバーランド

このマンガがすごい!2018のオトコ編第1位の漫画。

孤児院に住み、やさしいママの下で幸せに生活している少年少女たち。

しかし実は化け物(鬼)の高級な餌として飼育されていただけだったということがわかり、監視役の目をかいくぐって脱出をもくろんでいく。

そういうところから始まる頭脳戦を駆使したアクション漫画です。

高級な餌となるべく、英才教育を受けていた子どもたちは頭のキレが素晴らしく、元エサ候補として育てられたママなどとの、頭脳戦を随所で楽しんでいけます。

また、当初は甘い考えを持っていたのに、現実に打ちのめされ、でも、一番大事な目的(=皆で生き残る)だけは守りきろうと、それ以外を切り捨てていく、主人公の成長の描き方もすばらしいんですよ。

ただでさえ、目的を達成するのは絶望的なのに、何かに成功しても、さらなら絶望が次々にやってくるこの漫画が終わる頃には、2010年代を代表する漫画になっている漫画になっている気がしますね。

 

2.空挺ドラゴンズ

バトル&グルメ漫画といえば、「ゴールデンカムイ」が有名になり、アニメ化もされますが。

この空挺ドラゴンズも、なかなか。

 

中世ヨーロッパに機械を組み込んだ、例えば映画「カリオストロの城」のような。

しかも、そこかしこにドラゴンがいる世界において。

飛空艇にのりながら、そのドラゴンを退治して回っている一団を描いたファンタジー漫画です。

 

そして、主人公が、ドラゴンを食べるのが大好きで、様々なドラゴン料理を楽しめるんです。

これが野趣あふれる感じで超美味そうなんですよー。

レシピもあるので、(ドラゴンされ手に入れば)再現も可能^^

 

もちろん、「ゴールデンカムイ」同様、それだけの漫画じゃないんですけどね。

なんというか、古くて申し訳ないんですが、「イース」や「ロードス島戦記」のような。

少年が憧れるようなファンタジー世界の雰囲気が感じられるのが、すごい素敵なんですよ。

最近の漫画には感じることが少なくなっていた雰囲気を感じられたので。

第1巻から夢中でしたね。

 

3.BEASTARS

作者がどんな思考回路しているのか気になると言えば、この作品も。

擬人化した草食動物と肉食動物が平和に暮らしていた学園において。

肉食動物が本性を現すという事件が発生。

それと同じくして、平和な心をもっていたはずの主人公も捕食者としての本能に目覚めてしまう。

でも、その本能を恥に思い葛藤し、さらに草食動物である女性を好きになったことで、その葛藤を深めていく。

そんなストーリーです。

 

青春時代の青少年の心の揺れ動きに、本能や種族の差という要素をミックスさせ。

さらに大きく揺れ動かしてみたといった感じの。

おおよそ普通の方では思いつかないようなことをやってくれましたね。

 

また、どういう終わり方をするのか気になって仕方がない作品でもあります。

一旦開いてしまった本能も、種族の差もどうしようもないですからね。

どうやったら大団円になるんでしょうね

 

おすすめコメディ・ギャグ漫画部門

1.ぐらんぶる

初めて読んで腹筋を痛めて以来つねにチェックし続け、単行本が出た際には、複数冊購入して、布教したりしているこの作品です。

基本、酒とバカと悪乗りを集めて煮だしたような漫画だと思っていただければ大丈夫です。

腹が立つことに、スキューバーダイビングの美しさが表現できていたり、たまに良いことも言ったりしますが、それでも。

 

「ラブやん」が終わってしまい、田丸浩史の露出が激減してしまったため、もの足りなくなってしまったギャグ漫画業界。

それを引っ張っていってくれるのは、この漫画だと確信しています。

今貴重な読んでいて嫌な気分にならないギャグマンガですから。

 

2.ヒナまつり

設定が盛りだくさんなのに、その設定が無駄になってる。

なのに、面白い、稀有なギャグ漫画。

 

だって、未来から来た超能力少女が、ヤクザの家に居候しているというのに。

その超能力はダラダラするのにつかわれるのがほとんどで。

未来要素は話が進み多少常識を覚えていくにつれて、消え失せてゆき。

ヤクザの問題よりも、いかに美味しいご飯を食べるかといった方に意識がいってますからね。

未来からきた他のキャラたちは、単純に良い子になってるし。

盛り込んだ設定は、ほぼ死んでます。

 

でも、主要キャラたちの濃さと、主人公の超能力に起因した勘違い、作者の間の取り方の上手さ。

これらのせいで、ふとした瞬間にツボに入ってしまい、ハマってしまうんですよ。

ストーリーを説明されても、多分何が面白いのか理解できない。

実際、私も話を聞いただけのときは、1ミリも買おうなんて思わなかったけど。

パラパラ読み始めたら、いつの間にか新刊が出る度に購入してる本になりましたからね。

 

3.アルプス伝説

私の中で、20世紀最強のギャグコミックであり。

このままいくと21世紀最強にもなってしまいそうなギャグ漫画界の傑作。

 

筋肉とデスメタル、時々ラブコメな説明が非常に難しい作品で。

とにかく勢いでこちらを笑わせにかかってきます。

 

田丸浩史といえば、代表作は『ラブやん』ということになるんでしょうが。

洗練され完成されたラブやんに比べ、まだまだ不器用な荒さが目立つ作品ではありますが。

逆に、若さ特有の荒々しさがまた、こちらの笑いのスイッチを入れてくるんですよね。

 

あ、男臭い漫画なので、女性にはおすすめしません。

 

4.X -ぺけ-

田丸浩史をギャグ漫画界をキングとすると。

クイーンは、この新井理恵でしょう。

 

辛辣、シニカル、シュール。

そういったオチを多用するギャグ漫画家でして。

そして、そんな彼女のその後の作品の方向性を決めたのがこのX-ぺけ-です。

 

X-ぺけ-は、4コマ漫画なんですが、オチへの流れがとにかくするどい。

ほのぼのとした序盤から3コマ目をへて。

最後の最後に、もの勢いで新井理恵ワールドにつれて行ってくれますからね^^

その後『タカハシくんは優柔不断』や『子どもたちを責めないで』など。

読んでいると胃が重くなってくるような作品も出している漫画家が。

その才能をラスト1コマにぶつけてるんですから。

そうなっちゃいますよね。

 

ちなみに、BL的な展開もあるので、こちらはあまり男性におすすめしません

 

おすすめ恋愛・ラブコメ漫画

1.おいピータン

大人の男女がすごす日常生活のワンシーンを、作者独自の視点からきりとって。

くすっとした笑いに変えてくれる1話完結のオムニバス漫画。

 

普通の人とは一線を画する、思いもよらないところに目をつけ。

それをまとめあげるのが天才的に上手いんですよ、この作者は。

だって、フランス語には男言葉と女言葉があると知った主人公とその彼女が。

適当にその辺にあるものをオスかメスか決めていく(例.オスパスタ=ナポリタンとか)。

それだけの話をちゃんとまとめ上げてますからねー。

 

ただ、このおいピータンは恋人同士のやりとりがメインだったのですが。

作者が結婚(夫は吉田戦車)して出産したことで、復帰後の作品は少し視点が変わってしまっているんですよ。

その点だけご注意を。

 

2.聖★高校生

ドロドロ的な話では、こちらも負けていない聖高校生。

カースト最上位の男女二人を幼馴染にもつ、見た目も性格もさえない主人公が。

紆余曲折があって成長していくが、本当に欲しかったものは手に入れられず。

代わりに、少しだけ希望を手に入れて終わる、ビターな作品。

 

「大人は子供が思うほど大人じゃない」というフレーズが思い浮かんでくるぐらい。

子どもも大人も、登場キャラたちは純粋で残酷でガキんちょ。

でも、非常にリアルで生々しくて、何度も読みましたねー。

特に、主人公が現実から逃げ出した先の、ホスト倶楽部でもさらに逃げ出す(成長する?)。

その辺りまでは、本当に何度も。

 

元々かわいい絵柄の、ほのぼのとした作品ばかりを書いていた作者が。

「もう無理、もう嫌」と言わんばかりに、一気に思いのたけをぶつけまくった作品なので。

パワーがすごかったですねー。

 

3.食う寝るふたり 住むふたり

1つのシチュエーションを男性目線と、女性目線の両方で描くという。

かなり面白い取り組みをしている漫画です。

 

同棲8年目なのに、まだ結婚が決まっていないカップルが主人公なんですが。

女性が、クールな現実的な感想をしていくのに対して。

男性が、物事を甘く見て、彼女にロマンティックなことを求める夢見がちな感想を抱くという。

絶妙なリアルさをもった、この組み合わせがたまりません。

 

笑いつつも、私は男性なので、男の見通しの悪さにドキドキさせられちゃいますが。

たぶん女性が読むと、女の抱いているものに、共感を覚えるんじゃないかと思いますね。

 

4.なのな フォトゴロー

普通にしていたら絶対に出会わないであろう、孤独な男女が。

ふとしたきっかけから交流を深めていく、少し切なくて、少しハートフルな。

四コマ形式のストーリー漫画。

 

作者の森下裕美は、『少年アシベ』のようなほのぼのとした漫画と。

『大阪ハムレット』のような、心を締め付けてくるような漫画の両方を描ける漫画家ですが。

なのなフォトゴローは、その間のような漫画です。

 

かわいいらしいキャラクターを出しているし、徐々に仲良くなっていく二人の関係は心温まるものですが。

それと同時に、現代の若者が抱えているような閉塞感といったものを上手く取り入れていて。

読んでいると切なくもなってきますからね。

 

状況が変わった将来において、どういう評価を下されるかは未定ですが。

とりあえず現状は、読んでいて損はない漫画だと思います。

 

5.たそがれたかこ

主人公の女性が、好きなことを見つけて、徐々に世界を広げていき。

自分の世界を変えていく姿が描かれているんですが。

その主人公が、親とも娘とも折り合いが悪く、少しコミュ障ぎみ。

そんな45歳バツイチの女性だということで、驚かされましたね、この漫画には。

 

最近は「好きなことで生きていく」「何歳からでも本当にしたいことは見つかる」などのフレーズを目にしない日はありませんが。

それってメディアやSNSで流れてくるような、キラキラした皆の目を引く世界に行くことばかりじゃなく。

一見地味でも、本人(とその周り)を幸せにしていく。

そういうもんじゃないかなーって思っているんですよ。

 

そして、このたそがれたかこは、上手くそれを体現していて。

好感をもっているんです。

 

ちなみに、80歳の女性が主人公で、同じく驚かされた「傘寿まり子」という漫画もありますが。

こちらは「女性はいくつになっても女性」という方に舵がとられているので。

感じられるニュアンスが少し違っていますよ。

 

おすすめサッカー漫画部門

1.BE BLUES

最近のまだアニメ化などがされていないサッカー漫画だとBE BLUESもおすすめ。

 

天才と言われた主人公が、大けがを負ってサッカーから離れることになったが。

サッカーへの情熱を絶やすことなく復帰を果たす。

でも、ブランクがあり、また今までのようなプレイをする感覚を失っているために。

今できるプレイスタイルを磨き、這い上がっていこうとしていくサッカー漫画。

 

泥をすすってでも前に進んでいこうとする姿は、かなり好み。

ただ、正直、序盤の小学校編は大して面白くないと思うんですよね。

面白くなってくるのは中学校編からで。

そして、それが本格化するのは、もう少し後の高校生編の半ばから。

 

だから、最初から全部読んで欲しいというよりも。

今から読み始まるなら、高校生になってからで十分じゃないかなーと思ってます。

逆に、高校生編の半ばからは、超面白いですよ^^

主人公の努力と才能が一致し出し、戦う敵も強くなっていくので。

 

2.俺たちのフィールド

サッカー選手の父をもったサッカー少年が、一時期サッカーから離れた後。

高校生になってサッカーに戻ってきて、プロとなり、最終的にワールドカップで戦っていくサッカー漫画。

 

ワールドカップの出場が遠く、みんなで長く長くつらい夢を見ていた時代の話なので。

ワールドカップ出場が当たり前になってきている、最近のサッカー事情とはかなり異なっているんですけど。

それでも、98年に連載が終了して以来、1年間に1回は読み直してしまうほど熱い漫画なんです。

熱戦というよりも、血と汗が飛び散るような死闘が描かれていて。

 

他にも、当時の考えだと、不器用で、他の選手ほどの才能はないと考えられかねない。

フィジカルモンスターなキャラクターを主人公に据えたということ。

また、漫画の世界(再戦を誓ったライバルがアルゼンチン人)と、現実世界(W杯の対戦相手の1つがアルゼンチン)がリンクした感覚を味あわせてくれたことなど。

特徴の多いサッカー漫画でしたよ。

 

3.龍時

日本のサッカーに絶望した主人公が、自分の攻撃スタイルを貫くためスペインにわたり。

そこでユースを経て、プロサッカー選手になっていくというストーリー。

 

これは数あるサッカー漫画の中で、非常に異質な存在です。

掲載していた雑誌がサッカーKINGというサッカー雑誌なため。

読者が全員サッカーに詳しいという状況なので、他のサッカー漫画では絶対に描かれないようなマニアックな話も出てきますし。

また、主人公が相手にもされないような差別を受けるという。

現実のサッカー選手がヨーロッパに渡った時に受けがちな問題なんかも赤裸々に描かれていますからね。

とにかくリアル。

 

連載が終了してから、ちょっと時間がたってしまいましたが。

それでも、ヨーロッパに渡った選手がどういう生活をするかにも触れられる漫画ですので。

多くのサッカーファン、サッカー漫画ファンに見てもらいたいと思う本です。

漫画では描かれきらなかったところまで話が進む、原作小説とともに。

(原作を書かれた野沢尚さんは亡くなられており、残念ながら厳密な完結はいたしておりません)

 

おすすめ少女漫画部門

1.七つ屋 志のぶの宝石匣

『のだめカンタービレ』の作者が描く、マニアックな作品の1つ。

『のだめ』がクラシックだったのに対して、今回扱うテーマは宝石。

宝石に込められた感情を感じることのできる質屋の娘と、その許嫁で、かつある宝石に関して裏で動いている青年とがW主人公な漫画です。

相変わらず、読んでいるだけで、知らない世界を知ることができる取材力は健在で、全く知らなかった宝石や質屋に関して、興味深く読んでいくことができます。

許嫁の真の目的は何なのか。

その目的に徐々にかかわっていく主人公の変化。

2人の恋愛関係はどうなっていくのか。

そういったことが気になるストーリー部分も面白い証拠ですね。

扱っているジャンルがよりニッチなものになったことで、スケール自体は小さくなっていますが、初期の頃の『のだめ』のような面白さを味わうことができますよ。

 

2.うせもの宿

そこを訪れれば、必ず無くなったものがみつかるという宿を舞台に。

訪れたお客、少女のような女将、宿の案内人が絡んで物語が展開されていく。

ちょっと切ない漫画です。

 

雰囲気と心理描写を魅せる漫画なので、人間の心の動きなどの描写が丁寧で。

始めてみたときは、「絶対、このマンガがすごい!の上位ランカーになるわ。」

「ひょっとしたらアニメ化もするかも!」と思った作品だったんですけどねー。

まさかどっちもかなわずに終わってしまうとは。

でも、本当に少なくともどっちかは達成すると信じられる出来なんですよ。

結構『夏目友人帳』が好きな層に受ける漫画だと思いますから。

まぁ、夏目友人帳にはかわいらしさの部分で負けてるので。

そういうのが響いたのかもしれませんけど。

 

3.伯爵カイン

19世紀のロンドンで遭遇する奇妙な事件に、主人公である伯爵とその執事がかかわっていく。

短編漫画集(終盤はストーリーものになります)。

 

マザーグースをベースにして進むストーリー展開は。

本当はこわいマザーグース的な流れになっていまして。

恐ろしくて、美しい漫画になっているんです。

 

これまでも多くの、そして伯爵カインシリーズ後も、残酷な童話といった漫画は数多くありましたが。

それでも、伯爵カイン以上に、漫画としても面白さと残酷さを両立させた漫画は知りません。

『黒執事』は、途中までだいぶ期待できそうなところまで行ったんですが。

バトル要素が前面に出てきて、ちょっとジャンルが違う漫画になったので。

比べられなくなっちゃいましたしね。

 

怖い童話とか、秘密結社とかが好きな方にはかなりおすすめです。

逆に、X-ぺけ-どころじゃないぐらいBL要素がでてくるので、男性はかなり注意が必要です。

 

4.しゃにむにGO

フィジカルエリートな主人公が、テニス部の先輩に恋し、テニスをはじめ。

そして、瞬く間に、ライバルとともに頂点に駆け上っていく。

「赤ちゃんとぼく」の作者が描くテニス漫画。

 

こう言うと、主人公は、努力もなにもしておらず、鼻につくようなキャラみたいですが。

本格的にブレイクするまで3年間かかっていますし。

プレイスタイルも走り回るのが前提の泥臭いものであって、全然そんなことはなく。

むしろ全く正反対で、非常に爽快な気分にさせてくれるキャラなんですよ。

 

しかも、そのライバルが、「テニスはメンタルのスポーツ」と言われるぐらいメンタルが大事なのに。

才能もあって努力もしてきたがメンタルが弱くて、いざという時に力を発揮できないというのが非常に面白い。

 

少年漫画的な成長物語と。

苦しんで苦しんで、それでもテニスを捨てられない心理描写。

その両方を読むことができますからね。

 

おすすめエッセイ・学び系漫画部門

1.透明なゆりかご

看護学生だった作者が、高校時代に産婦人科にアルバイトしにいって。

リアルを目の当たりにしたことを描いたエッセイ漫画。

 

妊娠出産がかかわってくる有名な漫画といえば「コウノドリ」もありますが。

個人的に、心をグサグサと刺してくるのは、透明なゆりかごなんですよね。

第1話から、亡くなった胎児の後始末をするきっついシーンがありますからね。

それを淡々と行っている作者の姿を思い出しただけで、ちょっと泣きそう・・・

「げんこつやまのたぬきさん」歌いながらとか卑怯でしょ(TT)

 

なので、泣き系の漫画を読みたい人には、かなりおすすめ。

あと、結婚前、妊娠・出産前の男性に読んで欲しい。

どれだけ出産がすごいことなのかわかるから。

逆に、マリッジブルー、マタニティブルーな女性が読むのは厳禁。

心が乱されまくりますからね。

 

2.AIの遺電子

ヒューマノイドという感情をもったアンドロイドが、一般的に受け入れられ。

家族を持ったり、人間と恋に落ちたりする世界において。

違法なことも引き受けるヒューマノイド専門の医者である主人公が。

様々なヒューマノイド同士の問題、人間とヒューマノイドの問題にかかわっていく短編集。

 

アンドロイドが愛されなかったり、アンドロイドが人間の立場を奪おうとするという作品は多いですが。

ヒューマノイドが人間と同じようにすることが前提の話ってなかなかないのが斬新でしたし。

また、あるヒューマノイドを助けるには、記憶を消し、新たにインプットすることが必須なんだけど。

それをすることで引き起こされた哀しさを描いた第1話が心にきたので。

すぐに虜になっちゃいましたよ。

 

そして、読み進めていくと、ヒューマノイドが絡んだ問題ではあるけど。

実はそれは現実社会でも起きている問題を、作者なりの形に変え。

そして、自分の意見を漫画を通していっているんだと気づいたときには。

もっともっと好きになりましたね。

 

3.人間仮免中/人間仮免中つづき

もう壮絶以外の言葉がでてこない、ノンフィクション漫画。

正直、絵は汚いです。

ストーリーも、はちゃめちゃな部分があります。

でも、これを一人の女性が体験し、底まで行ったのかと思うと心が締め付けられますし。

また、その後少しだけ(本人からしたら大きく)救われたのを読むと、涙が止まらなくなります。

 

あえて、どういう内容になってるのかは書きませんが。

もしよかったらアマゾンなどで、あらすじを読み。

それでも興味が残っていたら、手に取ってください。

すごいですよ。

※心が疲れているのを自覚している人は「絶対に!」読まないでください。

 

4.インベスターZ

お金=汚いと思っている父親のもとで育った主人公が。

投資をする部活に強制入部することになり。

投資にのめりこんでいくという異色作。

 

これを読むだけで、投資の最低限のことがわかると評判になり。

実際かなりいい出来なので、瞬く間に人気がでていきましたね。

 

「ドラゴン桜」の作者が書いているので、絵も綺麗じゃないし。

表現力も高くないので、純粋な漫画として評価をしたら微妙な評価になるのですが。

それを覆すぐらいタメになるし、うんうん頷いて読むことができ。

結果楽しく読めるんですよ。

 

これから投資を始めようという方、あるいは投資知識がないままに始めてしまったという方には、これぐらいは読んで欲しいなーっと思ってます。

 

終わりに

というわけで、まとめ買いをして、一気に読んで欲しい漫画を紹介してきました。

楽しいものから、切ないものまでいろんなジャンルの漫画を集めてきましたが。

どれも面白いと思わされたものばかりです。

ですので、ぜひまとめ買いして漫画を読む機会があって。

まだ読んだことがない作品があれば、読んでみて下さい!

以上、まとめ買い推奨のおすすめ漫画30選!時間を忘れてしまうほど面白いものだけをご紹介、でした。

 

 

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