「鬼滅の刃」は、大正時代を舞台にした、吾峠呼世晴さんの人気少年漫画。
鬼にされてしまった妹を人間に戻す方法を探しながら、家族の敵である鬼を探し出し倒そうとする少年の姿を描いた作品です。
熱のこもった鬼とのバトルに加え、くすっとするようなギャグや、つい涙が出てしまうエピソードなど、1つの作品でたくさんの楽しみを与えてくれる、読まないともったい名作です。
この記事では、まだ読んでない方が興味を持ってくれるよう、そんな「鬼滅の刃」のあらすじ・感想まとめを紹介していきますね。
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漫画「鬼滅の刃」第1巻あらすじ感想
時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。
唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!!
血風剣戟冒険譚、開幕!!
出典:鬼滅の刃1 U-NEXT
第1巻は、とにかくスタートから、すでに名作が決定したと感じさせられるような作品でした。
鬼に家族が殺され、唯一生き残っていた禰豆子は鬼にされていて、炭次郎を見るなり食い殺そうとしてきた。
危ういところで、通りすがりの剣士(富岡義勇)に助けられるが、今度は富岡が禰豆子を処分しようとしてくる。
炭次郎は、必死に止めようとするが、富岡に自身の力のなさ、覚悟のなさを身をもって突き付けられる。
そんな容赦のない絶望の中において、炭次郎は覚悟を決め、禰豆子を人間に戻すためになんでもするという姿を見せてくれるんですよ。
主人公の行動原理がふわっとしている作品も多い中で、主人公の行動原理がここまではっきりしている作品は珍しく、好感が持てます。
時に弱音を吐いたりもしますが、その後出会った師匠との修行や、亡くなってしまった兄弟子たちとのエピソードにも、そういった行動原理がちゃんと反映されていますしね。
状況は違いますが、行動原理の徹底という意味で「鋼の錬金術師」に近しいものを感ましたね。
漫画「鬼滅の刃」第2巻あらすじ感想
鬼殺隊入隊の最終選別で、異形の鬼と対峙する炭治郎は、師匠・鱗滝から教わった技で立ち向かう!!
はたして選抜突破なるか!?
そして、鱗滝の下へ戻った炭治郎は、目覚めた禰豆子と共に、毎夜少女が消えているという町へ向かい…!?
出典:鬼滅の刃2 U-NEXT
第2巻は、鬼との戦いが本格化し始め、またラスボスである鬼舞辻無惨に出会う巻でした。
家族の敵がとれる最短ルートは、人にあだなす鬼を退治して回る「鬼殺隊」に入隊すること。
そのため第1巻に続き、鬼殺隊の入隊試験を受けている炭次郎の前に、本来いないはずの凶悪な鬼が登場します。
そして、さっそく伏線回収。
この鬼は、霊の状態になっても炭次郎に修行のコツを教えてくれていた兄弟子たちの敵でしたから。
展開が早いですね。
また、それはいきなりラスボスが登場するところ同様。
仕事で向かった先で、家族が殺されていた家に残っていた香りを感じ、それをたどることで炭次郎は鬼舞辻と出会うことになるのですが、こんな序盤に旅の目的(家族の敵)が現れる作品ってなかなかないので、驚きましたね。
この感じだと、ダラダラ続けるんじゃなく、サクサクっと展開していきそうです。
漫画「鬼滅の刃」第3巻あらすじ感想
毬と矢印を操る鬼二人と刃を交える炭治郎と禰豆子。
自らを鬼舞辻の直属の部下・十二鬼月と名乗る鬼たちに、珠世や愈史郎の助力を得て炭治郎たちは立ち向かう!!
見事撃破し、宿敵・鬼舞辻への手がかりを得られるか!?
出典:鬼滅の刃3 U-NEXT
第3巻は、禰豆子を人間に戻すことに一筋の光がみえた巻でした。
鬼舞辻と接触したことで、珠世や愈史郎と出会うことができた炭次郎。
珠世は鬼であるにもかかわらず、自力で鬼舞辻の呪いを解除し、人を食べなくても生きていける存在。
そして、鬼を人に戻す研究もいる医師でもあるんです。
ですので、方法がわからず、ものすごく小さい可能性しかないと思っていた、禰豆子を人間に戻す方法が見つかるかもしれなくなったんです。
そのためには、最強の鬼である鬼舞辻に近い存在=強い鬼たちの血液を集めなければならないのですが。
でも、これまでの暗中模索状態に比べるとずっと明るい未来が見えたので、うれしいですね。
漫画「鬼滅の刃」第4巻あらすじ感想
鼓を操る鬼の屋敷から出た炭治郎は、我妻善逸が猪頭の少年に一方的に殴られている所に出くわす。
少年を止めに入る炭治郎だったが!?
そしてしばしの休息の後、炭治郎たちは鬼殺隊の緊急の指令により、不気味な山へ向かう!!
そこに潜んでいたのは…!?
出典:鬼滅の刃4 U-NEXT
3巻とあわせて、第4巻は仲間との出会いがメインとなる巻です。
珠世との出会いの後、中で鬼同士が争う屋敷において、元・十二鬼月(鬼舞辻の側近)である響凱が絡んだ事件が起こります。
その際、鬼殺隊試験で出会った我妻善逸と再会。
そして、嘴平伊之助と初めて出会うことになるんです。
この2人は今後炭次郎と様々な戦いをともに駆け抜けていく2人なので、重要な存在です。
ただ、嘴平伊之助の方は、初めて見たときは正直鬼だと思ったんですけどね。
猪の被り物はしてるし、暴れん坊すぎて人間側にも攻撃を仕掛けてくるしで。
一方、我妻善逸の方は、常になさけない姿を見せていて、正直評価は微妙な存在だと思っていたんです。
でも、彼の行動原理にかかわる過去が語られるとともに、炭次郎が大事にしている籠(中身は禰豆子)を守るため、身を挺して籠を守り、評価を一気に上げてくれました。
普段情けない姿を見せるけど、やるときはやるタイプなんでしょうね。
漫画「鬼滅の刃」第5巻あらすじ感想
那田蜘蛛山へ向かった炭治郎たちは、山に棲む蜘蛛の鬼の家族に苦戦を強いられる!
善逸は蜘蛛になる毒に侵され、伊之助と炭治郎も巨大化した父鬼に翻弄され、戦いに終わりは見えず…
そんな絶体絶命の一行の下にある影が…!?
出典:鬼滅の刃5 U-NEXT
第5巻は、第4巻より始まった那田蜘蛛山における蜘蛛の鬼との続きになります。
とにかく今回は炭次郎と禰豆子の2人の兄弟愛が強く強く描かれていましたね。
家族の絆にこだわる鬼、累(十二鬼月のメンバー)と対決する炭次郎が絶体絶命になるや、禰豆子が累から炭次郎への攻撃を身を挺して庇い。
一方で炭次郎は、近くに累がいるにもかかわらず、逃げるでも攻撃するでもなくそんな禰豆子の回復を最優先にさせますから。
禰豆子を差し出せば、炭次郎を見逃してやるという累の言葉も躊躇なく跳ねのけますし。
そして、そんな兄弟愛が累を倒すきっかけになるんですから胸熱ですよ!
累とのギリギリの戦いの中で、父親から受け継いだ火を操るヒノカミ神楽に目覚める炭次郎と、鬼の力をコントロールし始める禰豆子。
この2つの力があわさったことで累を倒すことができましたからね。
ただ、累を倒しても、今度は鬼殺隊の柱の一人・胡蝶しのぶが、禰豆子を処分しようとしてくるので、炭次郎たちの難は続くのですが・・・
後、個人的に累の最期は、何度読んでも泣きそうになります。
両親に裏切られ家族に愛されたいという執念にとらわれていた累が、本当は両親に愛されていたことを思い出し、そしてそんな両親と一緒に地獄に落ちていく。
小さな子供が鬼の力に振り回され、本当に欲しいものを見失い、最後の最後にそれを思い出す。
こういうのに弱いんですよ・・・
漫画「鬼滅の刃」第6巻あらすじ感想
蜘蛛の鬼に辛勝した炭治郎…。だが同胞の胡蝶しのぶに禰豆子を狙われ、禰豆子と炭治郎は捕われの身に。
次に目覚めた場所は鬼殺隊の本部で、最高位の剣士“柱”に囲まれていた。
鬼である禰豆子を伴っていた炭治郎に対し、一方的に裁判を行う“柱”たち。だがそこに現れたのは!!
出典:鬼滅の刃6 U-NEXT
第6巻は、禰豆子の身の安全がとりあえず確保された巻。
胡蝶しのぶに攻撃された後、囚われの身になった炭次郎と禰豆子は、鬼殺隊の本部に連行。
そして、柱のメンバーがいる中で裁判にかけられます(ただし、柱のメンバーのほとんどが禰豆子を処分することを前提)
その結果、最終的には暫定的に禰豆子は鬼殺隊から狙われないことが決定します。
といっても、鬼殺隊のトップ・産屋敷耀哉の口添え、禰豆子が人間の血を前にしても人を襲うことを我慢したこと、炭次郎と禰豆子が鬼舞辻無惨につながる唯一の手掛かりだということ。ここまでそろってギリギリでしたが。
でも、とりあえず、鬼舞辻無惨たちから狙われるだけでなく、仲間からも狙われるという最悪の事態にならないのが決定したのは僥倖でした。
まぁその後、炭次郎は累との戦いで剣を折ったことで、刀鍛冶・鋼鐵塚蛍に1時間ほど命を狙われ続けるんですけどね(笑)
後、第6巻は胡蝶しのぶの過去や思いが知れた巻という特徴もありました。
「鬼滅の刃」が誇る美少女キャラの1人(しかも、アニメ版では声優が早見沙織)である彼女は、第5巻の段階だと完全にサイコパスでした。
鬼に対して、あなたと仲良くしたいから、これまで食べた人間の数だけ拷問して綺麗な体になってね、的なことを平気でいうレベルの。
でも、仲良くしたいと思っている(いた)のは亡き姉の考えで、胡蝶しのぶ自身は鬼に怒り、心が疲れている状態だということが第6巻でわかり、印象がずいぶんかわりましたね。
あのアンバランスな怖さは、そういったところから来てるのかと。
漫画「鬼滅の刃」第7巻あらすじ感想
“柱”の一人、しのぶの計らいで戦いの傷を癒し、全集中・常中を会得した炭治郎たち。
そして新たな指令で”無限列車”に乗り込む一行は、炎柱の煉獄と共に、列車に潜む鬼を退治する!
だが、それは鬼が作り出した夢の中の出来事で、炭治郎たちは夢にとらわれてしまう!! こ
の窮地から抜け出す道はあるのか!?
出典:鬼滅の刃7 U-NEXT
第7巻は、大人気エピソード「無限列車編」がスタートした巻。
ついにきました!すべてのエピソードの中でも大好きだという人がとても多い無限列車編!
これは炭次郎たちが、ヒノカミ神楽の秘密を知るべく、仕事で列車に乗り込んでいる炎の柱・煉獄杏寿郎を訪ねたところからはじまります。
そして、言いにくいことでもズバズバいうけど、やたら面倒のいい煉獄杏寿郎と少しずつ仲良くなっていくのですが、炭次郎たちは夢を操る鬼・夢魔の策にハマってしまうんです。
夢魔は、心が弱り、良い夢にすがるしかない人間を操る、なかなかいやらしい鬼。
眠ってる炭次郎たちをそんな人間たちの手によって殺害させようとしてきます。
もっとも、そんな夢魔いやらしさよりも、炭次郎たちの精神力の強さ(我妻善逸、嘴平伊之助はギャグ補正)が上回るのですが。
家族と一緒に生きる夢から抜け出す。家族からののしられる夢でも心が折れない。夢から抜け出すため夢の中で自分の首を切り落とす。
炭次郎はそんなことになっても何度でも起き上がって、夢魔を退治しようとしますからね。
そして、最終的に列車と同化した夢魔と対決し、これに勝ちます。
炭次郎たちVS列車という姿は、「うしおととら」における大型妖怪との対決に近しいものがあって、ドキドキしますね。
これに関しては、漫画だけでなく動きのあるアニメでも見たい気持ちになりました。
ただ、アニメ第1期はここまでいかないようですし、見ることはできるでしょうか?
miya
【煉獄さん…!】劇場版『鬼滅の刃』無限列車編 制作決定!https://t.co/y1uzteODjC
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 28, 2019
アニメ最終話で煉獄杏寿郎の新規カットが映し出され、劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の制作決定が発表された。 pic.twitter.com/c2H3WJ9grb
漫画「鬼滅の刃」第8巻あらすじ感想
眠り鬼・魘夢にヒノカミ神楽「碧羅の天」を放った炭治郎の戦いの顛末は!?
さらに、炭治郎一行の下に現れたものの正体とは!?
そしてついに炎柱・煉獄杏寿郎が動く。
その強き者の口から語られる言葉の先に炭治郎が見たものとは!?
出典:鬼滅の刃8 U-NEXT
第8巻は、炭次郎たちに自身の矜持を刻み込みながら、煉獄杏寿郎が去っていってしまう巻。
この巻を読んでいると、思いっきり涙が出てきました。悲しくてではなく、胸が熱くなって。
というのも、煉獄杏寿郎の生きざまと、それを煉獄杏寿郎に教え込んだ母親との姿が素晴らしすぎて。
その生きざまというのは、強い人間は弱い人間を助けるために力を使わければならないというもの。
夢魔を倒しボロボロの炭次郎たちのもとに、続いて十二鬼月上弦の参・猗窩座が現れます。
これまでにない強敵が来たにもかかわらず、それに対抗できる状態なのは煉獄杏寿郎のみ。
そんな絶体絶命の中でも、煉獄杏寿郎は母から受け継いだ、という考えのもと、猗窩座と戦っていきます。
自身がズタズタにされても、炭次郎たちを守るために命を顧みず、人間では出せないような力を引き出しながら。
この時点ですでにウルっと来ていたのですが、死の際に行った炭次郎への言葉かけで決壊しました。
炭次郎と禰豆子を認める、胸を張って生きろと、自分に残った数分の時間をこれからの炭次郎のために使うんですもん。
我慢しようとしてもダメでした。
その上、最後の最後に死んだ母親が煉獄杏寿郎の目の前に現れ、煉獄杏寿郎をほめるシーンまでありますからね。
もうこの時点にいたっては号泣ですよ。
そして、後から考えてみると、炭次郎の考えが少しずつ変わっていったのは、ここからだったと思います。
それまでは禰豆子を人間に戻すことが至上の命題だったのに対して、これ以降人々を救うことを優先する姿が見て取れますから。
漫画「鬼滅の刃」第9巻あらすじ感想
“音柱”宇髄天元と共に鬼の棲む遊郭へ向かった炭治郎たち。
そこではくノ一である天元の妻3人が、情報収集中に連絡を絶っていた。
調査のため炭治郎たちは女装して潜入するが、鬼の居場所は掴めなかった。
そんな中、花魁たちに鬼の魔の手が!! 炭治郎たちは、鬼を見つけられるか!?
鬼滅の刃9 U-NEXT
第9巻は、第8巻のラストから始まった遊郭潜入作戦編の序章にあたる部分。
遊郭潜入編は、これまでで最大の規模を誇るエピソードですので、これまでのような大規模な戦闘は行われません。
でもその代わり、これまでになかった捜査&推理の部分が展開されていて、他の巻にはない要素が楽しめますよ。
また、先頭部分は少ないので、ギャグパートが多めなのも特徴。
特に炭次郎、我妻善逸、嘴平伊之助の女装姿が、ひどいのなんの。
草生やすのを禁じ得ません。
嘴平伊之助なんて、猪仮面の中の顔は美少女然としているのに。
漫画「鬼滅の刃」第10巻あらすじ感想
花街を支配していた花魁の鬼、堕姫!
力を分けていた帯とひとつとなり、増した力で堕姫は炭治郎を襲う!!
炭治郎はヒノカミ神楽で応戦するが限界を超え!?
炭治郎に代わり禰豆子や宇随が対峙するが、上弦の鬼の堕姫との戦いは、思いがけぬ展開に!?
鬼滅の刃10 U-NEXT
第10巻は、遊郭潜入作戦編の戦闘が激化してきた巻。
遊郭で起こった事件の犯人である鬼、上弦の陸・堕姫は炭次郎と戦うのですが、無限列車編の上弦の参・猗窩座ほどの強さを感じませんでした。
最終的に呼吸法の使い過ぎで倒れてしまいますが、ヒノカミ神楽を駆使した炭次郎だけで追い詰めることができましたから。
また、鬼の力を解放した禰豆子でも対抗できましたし。
正直、9巻で捜査編を長くし過ぎただけで、討伐編はあっさり終わらせるつもりなのかな?と思っていましたね。
でも、上弦の陸は、堕姫を追い詰めてからが本番という展開に。
堕姫の中には、兄である妓夫太郎が隠れていて、彼の方が圧倒的に強いという。
しかも、堕姫と妓夫太郎は、2人で上弦の陸を構成しており、2人同時に倒さなければならないという、なかなかハードモードな条件までわかりますし。
ところで、第10巻では、やはり禰豆子はなかなか大変な存在だと改めて認識させられました。
というのも、炭次郎がピンチになり、かつ鬼舞辻無惨の血の匂いが強い存在(十二鬼月など)がいると、鬼の力を解放せずにはいられない。
それだけならいいのですが、そうなると堕姫と戦える力をもって、人間に対しても襲い掛かってしまうんですよ。
結局炭次郎が止めてくれましたが、仮に炭次郎が完全に意識を失っていたら、かなり危険。
やはり、人間に戻すのは必須のようですね。
後、第10巻は、宇髄天元の魅力も見せてくれた巻でした。
強敵が現れて炭次郎たちを鼓舞するシーンがあるのですが、炭次郎が宇髄天元の姿に煉獄杏寿郎をだぶらせてしまう。
それぐらい、熱いセリフを吐いてくれましたからね。
最初は、嫌がる女の子を無理やり連れて行ったり、炭次郎たちにとんでもない化粧を施したりと、ギャグ寄りの存在かと思いましたが、やはり柱だけありますね。
漫画「鬼滅の刃」第11巻の感想あらすじ
上弦の陸の兄妹鬼、妓夫太郎と堕姫との花街での戦いは熾烈を極める。
次第に柱の宇髄と連携がとれる炭治郎たちだが、宇随や伊之助、善逸は鬼の凶刃に倒れてしまう。
仲間が倒れた今、炭治郎は二人の鬼を打ち破れるのか!?
出典:鬼滅の刃11 U-NEXT
第11巻は、激しいバトルと兄妹愛に涙する巻。
妓夫太郎と堕姫を同時に倒さなければならないというハードモードな第11巻のバトルは、鬼滅の刃の中でも1、2を争うレベルの激しさをみせてくれます。
炭次郎は妓夫太郎の対処をしなければならず、堕姫は我妻善逸、嘴平伊之助に任せるしかなく、遊郭の街を所狭しと駆け巡りながら、本当にぎりぎりの戦いをみせてくれます。
なので、このバトルには大層満足させられたんです。ですが・・・
バトル後に最も重要な部分が残っていました。
それは妓夫太郎と堕姫が地獄に行く前に、人間の子供だった頃の映像が映し出されたシーンです。
雪が降る寒空の中、2人で生きていくしかない小さな兄弟が、身体を寄せ合って寒さをしのぐ。
そして、兄の方は、ずっと妹を優しく励まし続けている。
そんなシーンです。
ここを見たとき、ウソみたいにボロボロと涙がでたものです。
人によっては無限列車編の煉獄杏寿郎の最期のシーンで、最も号泣したという人も多いと聞きます。
でも個人的には、鬼滅の刃のNO.1号泣シーンはココだと思ってるんですよ。
ぜひどっちが泣けるか確認して見てください。
漫画「鬼滅の刃」第12巻の感想あらすじ
113年振りに上弦の鬼が欠け、憤る無惨は残りの上弦の鬼たちへ更なる命を下す!!
一方、妓夫太郎との戦いで刀を刃毀れさせた炭治郎に鋼鐵塚は大激怒。
新たな刀を求めて、炭治郎は鋼鐵塚のいる刀鍛冶の里へと訪れるが…!?
出典:鬼滅の刃12 U-NEXT
第12巻は、刀鍛冶の里編の導入部分であり、唐突なギャグ回&お色気回な巻。
激しい上弦の陸との戦いに勝利した炭次郎でしたが、戦いが激しすぎて刀が刃こぼれをしていました・・・
いつもなら鋼鐵塚にボコされそうになるところ、今回の鋼鐵塚はいつも以上にブチぎれているようで、もう刀やらないという呪いの手紙をもらってしまうという新しい展開に。
絶対作者、鋼鐵塚のこと好きですね。
数コマで終わるこのギャグパートに、毎回力入れすぎですから(笑)
鋼鐵塚がやってこないことで、炭次郎が刀鍛冶の里に行かなければならなくて、刀鍛冶の里編が始まります。
そして、今回登場する柱は、甘露寺蜜璃と時透無一郎の2人。
時透無一郎と出会うパートはいいんですよ、そこそこシリアスな展開もありますし。
でも、甘露寺蜜璃は、ね。
唐突に入浴シーンが入ったり、鬼殺隊に入った動機が自分より強い彼氏が欲しいからと暴露してみたりと、なかなかの問題児っぷりをみせてくれるんです。
胡蝶しのぶ、煉獄杏寿郎、宇髄天元と続いた柱たちの持つ、強く熱い想いの流れが完全にとぎれてしまいました。
一気読み1周目の時は、ぶっちゃけ「強敵出たとき、戦力になってくれるの?だから、柱を2人同時に出したの?」とか思っていましたよ。
でもまぁご安心を。刀鍛冶の里編が終わったころには、甘露寺蜜璃のこと好きになっていましたので。
漫画「鬼滅の刃」第13巻の感想あらすじ
上弦の鬼・半天狗と玉壺が、隠れ里である刀鍛冶の里に襲来!?
攻撃するたび分裂して威力を増す半天狗に、炭治郎と玄弥は苦戦を強いられる。
一方、他人への関心が薄い霞柱・時透は、鬼に襲われている小鉄を目撃して…!?
出典:鬼滅の刃13 U-NEXT
第13巻は、炭次郎の戦力の底上げと不死川兄弟の秘密に触れる巻。
刀鍛冶の里編には、2体の上弦の鬼が登場し、炭次郎・禰豆子・不死川 玄弥は、そのうち半天狗と相対します。
(玉壺は、時透無一郎)
しかし、半天狗は切れば分裂する上、1体1体が強く大苦戦を強いられることに。
その時、禰豆子が自分の鬼の力を使い、炭次郎の刀に火をまとわせ始め、炭次郎の戦力を上げるんです。
5巻で累と戦った際に行ったものをより進めたコンビ技ですね。
もっとも、5巻の時には禰豆子は無意識化でやっていたのに対して、16巻では意識して行っていたという違いがあるのですが。
この違いは相当大きくて、今後炭次郎と禰豆子がそろっていれば、ヒノカミ神楽+鬼の火という強力な武器を持って鬼と戦っていけますから。
また、13巻では、仲が悪いと言われている不死川兄弟が、なぜ仲が悪いかが語られています。
母と兄弟たちと暮らしていた不死川玄弥は、苦しいながら幸せに暮らしていた様子。
しかし、ある日倒れた兄弟たちの姿と、母を殺害していた兄・不死川実弥の姿を見てしまいます。
不死川玄弥は、とっさに不死川実弥のことを人殺しと非難してしまうのですが、実際は鬼と化した母親を止めていただけだったという・・・
この不死川玄弥の非難の声が、仲の良かった2人の関係を壊したようです。
このエピソードを見て、「不死川実弥と母親の関係って、炭次郎と禰豆子の関係に似てるな」と思っていました。
不死川実弥にはまだ不死川玄弥がいて、彼を助けないといけないという意識がったため、母親に手をかけました。
一方、炭次郎には鬼になった禰豆子しか家族はいなくて、禰豆子を守ることにしていました。
もし状況が少し変化してれば、両者の状況は逆になっていた可能性もあるな、と。
(ヒノカミ神楽を継承する一族である禰豆子と違って、不死川兄弟の母が意識を保ってくれた可能性はないのかもしれないけど。)
そう考えると、切ない話ですね。
漫画「鬼滅の刃」第14巻の感想あらすじ
感情ごとに分裂していた鬼・半天狗の本体以外が合体し、炭治郎を襲う!
半天狗から「弱き者」をいたぶると言われ、苦戦中の炭治郎は憤慨し!?
一方、霞柱の時透は過去の記憶を取り戻し、玉壺と対峙する。
すると時透に変化が?
出典:鬼滅の刃14 U-NEXT
第14巻は、時透無一郎、不死川玄弥、甘露寺蜜璃のサイドエピソード満載の巻。
まず、第14巻の中心人物は時透無一郎。
彼の過去が語られ、力に目覚め、そして、上弦の鬼・玉壺を一人で倒してしまいますから。
その中でも一番重要なのは、炭次郎以外に痣を発言させた鬼殺隊がでたということですね。
どうも痣を発言させた人物は戦闘力が大幅にアップする様子。
炭次郎の場合、血筋なども影響してそうですが、時透無一郎の場合、その可能性は無さそう。
ということは、他の鬼殺隊達でも上弦の鬼に一人で対抗できる人材になる可能性があるわけです。
上弦の鬼はNO.1からNO.3まで残っていますし、これは大きいですね。
次に、不死川玄弥ですが、彼が一時的に鬼のようになれる秘密が明かされました。
それは鬼を食べることで、一時的に鬼の力を取り入れ、鬼化するというもの。
呼吸ができず落ちこぼれな彼が、兄ともう一度話をするため、手に入れた特殊能力です。
この2人に関しては、本当にシリアスな話でしたね。
一方で、甘露寺蜜璃だけエピソードの毛色が違って笑えます。
双子の兄との泣けるエピソードがでている一方で、なんでいつから大食いなのかや、お見合いに失敗したエピソードが語られていますから。
さすがに先頭になったらシリアスな雰囲気になるかなと思ったら、まさかの戦闘でもギャグキャラの姿勢を崩しません。
ここまで徹底されると、もはや感心して、これ以降、甘露寺蜜璃のことが大好きになってしまいましたよ。
(ギャグキャラ然としているのに、それでもやはり柱らしく、戦闘力が高いのが、また)
漫画「鬼滅の刃」第15巻の感想あらすじ
遂に上弦の鬼・半天狗の本体を追い詰める炭治郎。
しかし夜明けが近付き、鬼である禰豆子の身体に危機が!?
禰豆子の身を案じ、半天狗を倒しに行くことに躊躇する炭次郎。
果たして半天狗を討てるのか!?
そして禰豆子の安否は!?
出典:鬼滅の刃15 U-NEXT
第15巻は、ついに終わりに向かって全てが始まってしまった巻。
人間と鬼の勢力図が最初に大きく変わったのは11巻。
100年以上滅されていなかった上弦の鬼を、炭次郎たちが滅することに成功したためです。
鬼舞辻無惨は鬼殺隊への怒りをあらわにしました。
でも、第15巻はそれ以上のことが起きります。
ついに太陽の光を克服した鬼(禰豆子)が登場しましたから。
その経緯は、こんな感じです。
上弦の肆である半天狗を追い詰めるも、朝がやってきてしまう。
このままでは半天狗を逃してしまい多くの被害が出てしまうが、半天狗を追ってしまうと禰豆子が太陽の火に焼かれてしまう。
迷う炭次郎だったが、禰豆子が追うようにと態度を示したことで、半天狗を追うことを決意し、無事半天狗を倒すことに成功する。
禰豆子が消滅することの覚悟を決める炭次郎だったが、禰豆子は太陽の光を浴びても無事だった。
これによって鬼舞辻無惨に、本気で鬼殺隊を攻撃する理由ができてしまいましたね。
太陽の光を取り戻したい鬼舞辻無惨は、そのヒントになる禰豆子を必死になって奪い取りに来るでしょうし。
そうなったとき、邪魔なのは間違いなく鬼殺隊ですからね。
炭次郎たちは、これまで以上の激しい、しかも相手から攻めてくる戦闘を余儀なくされます。
また、第15巻は炭次郎の行動原理が完全に変化した巻でもありました。
禰豆子にそうするように態度で示されたからといって、炭次郎が禰豆子の安全よりも人々を安全をとった。
これって第1巻の頃だったら絶対にありえないことでした。
やはり、煉獄杏寿郎(8巻)、宇髄天元(10巻)によって示された生き様に影響を受けたんでしょうね。
漫画「鬼滅の刃」第16巻の感想あらすじ
柱稽古で岩柱・悲鳴嶼の元へ赴いた炭治郎。
滝に打たれ、丸太を担ぎ、岩を動かすという厳しい修業を経て、炭治郎は悲鳴嶼に認めてもらうことができるのか!?
その裏で、無惨は禰豆子と産屋敷の居場所を突き止めようとし――!?
出典:鬼滅の刃16 U-NEXT
第16巻は、最終決戦のゴングが鳴り響いた巻。
というのも、前半で15巻から続く柱による合同強化合宿の続きが描かれた後、後半で鬼舞辻無惨が鬼殺隊本部に攻め入ってきましたから。
前半は、なんといっても岩柱・悲鳴嶼行冥の話題につきます。
鬼殺隊に入る前、身内のいない子供たちをひきとり育てていた彼が、その子供たちに裏切られ、拒絶された姿が描かれていました。
その原因は突き詰めると鬼のせいでして、炭次郎たちとはタイプの違った悲劇を鬼に起こされたわけですね。
一方、後半は重要なことが2つありまして。
まず1つ目は、産屋敷耀哉の狂気的な判断。これは外せませんね。
やってきた鬼舞辻無惨を自分に引き付け、家族ごと自爆。
しかも、それは鬼舞辻無惨を倒すためではなく、一瞬動きを止めて、珠世が鬼舞辻無惨を縛り付けるための時間を作り出すために行われたものなんです。
確かに自爆による一瞬の足止めがなければ鬼舞辻無惨の捕縛に成功することはなかったのですが、鬼殺隊トップがするにはあまりに小さい結果だと思うんです。
家族も一緒に死ぬこととなるわけですし。
でも、目的のためなら、そんな小さな結果に自分の命も家族の命も淡々と捧げる判断、常人じゃできませんね。
もう1つは、胡蝶しのぶと上弦の弐・童磨の対決。
ギリギリまで鬼舞辻無惨を追い詰めた鬼殺隊は、今度は鬼舞辻無惨の策略でバラバラに閉じ込められます。
そして、それぞれで鬼舞辻無惨のもとに向かいますが、その際胡蝶しのぶは童磨と出会うことになります。
童磨は、胡蝶しのぶの姉の敵であり、彼女の性格を変えてしまった元凶。
でも、煉獄杏寿郎がかなわなかった猗窩座よりも格上の相手ですし、胡蝶しのぶ自身戦闘特化の柱じゃない。
そう考えると戦力が絶望的じゃないかと思っていましたが、案の定、童磨の方が圧倒的に強くて・・・
まさかこのまま大人気キャラである胡蝶しのぶが散ってしまうのか・・・心配で仕方ありませんね
漫画「鬼滅の刃」第17巻の感想あらすじ
無惨を討つため無限城に突入した鬼殺隊。
上弦の弐・童磨と激闘を繰り広げるしのぶは、毒が効かない童磨に対し苦戦を強いられる。
果たして姉の仇を討つことができるのか…!?
一方で、善逸の前にも鬼が立ちはだかり――!?
出典:鬼滅の刃17 U-NEXT
鬼舞辻無惨のもとへと急ぐも上弦の鬼たちに邪魔される第17巻。
第17巻では、3体の上弦の鬼が出現します。
全巻のラストで胡蝶しのぶ(後から栗花落 カナヲ)と出会っている上弦の弐・童魔。
我妻善逸の兄弟子で、我妻善逸の前に現れる上弦の陸・獪岳。(妓夫太郎と堕姫が倒されたため補充)
炭次郎と富岡義勇のもとにやってきた上弦の参・猗窩座。
この3体です。
童魔との戦いはショッキングな内容でした。
大人気キャラ・胡蝶しのぶが大きなダメージも与えることが出来ず、童魔に吸収されてしまいましたから。
一見犬死のようで。
ただ、助けようとした栗花落 カナヲを、胡蝶しのぶが制したのが非常に気になるところ。
何か策があるのかもしれないとどうしても期待してしまいます。
期待度でいえば、炭次郎にも大きな期待をしてしまうんです。
というのも、ヒノカミ神楽とは別に、炭次郎の父から受け継いだもう1つの技である「透き通る世界」。これを炭次郎が手に入れつつあるためです。
これを憶えたら、煉獄杏寿郎でも倒せなかった猗窩座を倒せそうなんですよね。
そして、その後に控える鬼舞辻無惨との対決でも、しっかりと対抗できそうで。
ちなみに、我妻善逸と獪岳の対決は、我妻善逸が速攻で倒して、盛り上がりどころはそこまでありませんでした。
漫画「鬼滅の刃」第18巻の感想あらすじ
上弦の参・猗窩座と対峙する炭治郎と冨岡。
その圧倒的な力に対し防戦一方の二人だが、熾烈を極める戦いの中、炭治郎は父親から教えられた「透き通る世界」の境地に到達する!
炭治郎の剣は果たして猗窩座に届くのか…!?
出典:鬼滅の刃18 U-NEXT
ついに猗窩座との決着がつく第18巻。
第17巻を読んだ時点では、新たな能力に目覚めた炭治郎が猗窩座を圧倒することを予想していました。
でも、まさか猗窩座の方もパワーアップして、逆に炭治郎たちが圧倒される結果になるなんて予想だにしませんでしたね。
ただ、最終的な決着は、炭治郎たちの勝利。
炭治郎の姿から過去の悲しい出来事を思い出し、鬼で居続けたくなくなった猗窩座が自殺という形で、ですが。
しかし、この猗窩座(当時の名前は狛治)の過去が凄惨で・・・
優しい人に囲まれ、自分も周りの人を助けたいと思ってる。
なのに、常に不幸が付きまとい、守りたかった大事な人はみんな死んでいく。
そんな悲しい過去でしたからね。
また、悲しい過去と言えば、嘴平伊之助の過去も悲しい。
童魔と栗花落カナヲとの対決に、途中から参入してきた嘴平伊之助は、自分の母(琴葉)が常に不幸が付きまとい、最終的に童魔に殺されたことを知ります。
琴葉が嘴平伊之助のことを本当に愛していて、嘴平伊之助といるだけで幸せって感じになっている。
そんななのに、嘴平伊之助が辛いことになるのは自分のせいだと謝りながら童魔の元から逃げ出し、そして自分を助けようとして別れたなんて・・・
人間側の悲しいエピソードの中でも、1、2を争うレベルの悲しさでしたよ・・・
漫画「鬼滅の刃」第19巻のあらすじ・見どころ
カナヲと伊之助 対 上弦の弐・童磨の戦いは極限へ――!!
身内を殺した鬼を前にして怒りに震える二人だが、強力な血鬼術の数々に押され悪戦苦闘する。
近づくこともできぬ劣勢を覆し、二人は仇討ちを遂げられるのか…!?
出典:鬼滅の刃19 U-NEXT
18巻での猗窩座との戦いに続いて、童魔とも決着のつく19巻。
19巻はなんといっても、しのぶの執念が実ったのが最大の見どころの巻でした!
17巻でしのぶが死亡した際、大好きなキャラだけに「なにもできずに犬死状態で終わらせるのは辛い…きっと理由があるはず…きっと…」と思うようにはしていました。
ただ、大勢のキャラが死亡していくことが予想される最終戦だけに、もしものことがありえるという思いも同時に会って、不安だったんです…
でも、やってくれましたね!
身体に毒を巡らせ、自分の死を武器に姉の敵を滅する。
鬼滅の刃の中でも、屈指の想いの深さをもつしのぶらしさを見せてくれました。
これだけでも大満足でした。
でも、後半で描かれていた黒死牟との戦い。
そこで実弥の玄弥に対する、深い兄弟愛が見れてさらに満足度はあがりました。
13巻で語られた、玄弥視点での実弥の不仲の理由は、助けられたにもかかわらず玄弥が実弥を非難し嫌われたためだという風になっていました。
でも、実際は実弥は玄弥に対して全く嫌っておらず、むしろ平和な生活をしてほしいと思っていただけというんですから。
つい読んでいて「良かった良かった」という声が出てしまいましたよ。
漫画「鬼滅の刃」第20巻のあらすじ・見どころ
上弦の壱と交戦する岩柱・悲鳴嶼と風柱・不死川。
激しさを増す戦いの中、二人の柱は痣を出現させ連携して戦うも、驚異的な強さに圧倒され続ける。
そして、上弦の壱の一部を取り込み回復する玄弥だが…。
激闘の行方は――!?
出典:鬼滅の刃20 U-NEXT
黒死牟のかつての葛藤を知れる第20巻。
前半は多くの犠牲を払いながら、悲鳴嶼たちが黒死牟を退治するエピソードでした。
これも素晴らしく、まさに死闘というのがふさわしい激しい戦闘でした。
でも、正直後半が良すぎた。
かつて鬼舞辻を追い詰めた侍(縁壱)と、人間時代の黒死牟が双子の兄弟だったこと。
縁壱への強い強い劣等感をもっていながら、でもその心の底では縁壱になりたかった。
そんな黒死牟の葛藤が描かれていたんです。
これまでの鬼の人間時代のエピソードと比べると、悲しさはあまり強くありませんでした。
でも、その葛藤が普通の人にも共感できるもので、これまでにないリアルな感情が伝わってきたんですよね。
20巻ではまだ最後まで描ききられていない(すごいイイところで終わってる)ので、最終的にどうなるかはわかりませんが、21巻が待ち遠しくて仕方がなくなりましたよ!
漫画「鬼滅の刃」第21巻のあらすじ・見どころ
上弦の壱との激闘、ついに決着の刻!! 死力を尽くした戦いの末に、辛くも勝利した鬼殺隊だが、その代償はあまりにも大きかった…。
さらに無限城の奥底で、鬼の始祖・鬼舞辻無惨が動き出す…!
その時、炭治郎は――!?
出典:鬼滅の刃21 U-NEXT
ついに鬼辻舞との対決が始まった第21巻。
前半は20巻からの続きで、悲しくかつ心が熱くなる別れをいくつも見ることになります。
しかも、20巻の黒死牟と縁壱との対比となるような内容で、20巻と連続で読むとその素晴らしさがより鮮明に伝わってきますよ。
個人的に、21巻の前半は、鬼滅の刃でもTOP3に入るような名シーンだと思いますね。
一方、後半は鬼辻舞との総力戦が始まりますが、まだまだ序盤といった風な内容。
集まってくる仲間。
珠代のしかけ。
しかし鬼辻舞には及ばず、主人公・炭治郎が途中離脱してしまう。
そんな残りの22巻、23巻を期待させる内容になっているんです。
現状、鬼辻舞を倒すには、鬼辻舞を日の出まで足止めして、日の光をあてるしかなさそうですが、どうなっていくのか続きが楽しみです。
漫画「鬼滅の刃」第22巻のあらすじ・見どころ
夜明けまで一時間以上を残し、無惨の猛攻は一層激しさを増す。
残る柱全員で食らいつく鬼殺隊だが、その刃を届かせることはできるのか!?
そして、無惨の一撃に倒れた炭治郎は…。
各々が死力を尽くし、戦いは極限へ…!!
出典:鬼滅の刃22 U-NEXT
絶望的な状況から少し希望が出てきた22巻。
正直、22巻は読んでいて驚かされました。
まさか最後の戦いの中心が、復活した炭治郎はともかく、伊黒、そして生前しかけをつくっていた珠代になるなんて、ここまで読んでいて全く予想がつきませんでしたもん!
伊黒、柱の中でももっとも影が薄かったのにここにきて大活躍するなんて、だれが想像できました?
また、鬼殺隊がパワーアップして鬼辻舞を超えていくという王道を想像していたのに、パワーアップだけじゃ追いつかず、その差を珠代が全部埋めてくれることも想像できませんでしたよ。
悲しいストーリーに関しては21巻など他の巻でもうならされてきましたが、作者のセンスというか発想力に関しては22巻以上に驚かされた巻はありませんね。
それぐらい素晴らしい巻でしたよ。
炭治郎が復活するまで戦ってきた仲間たちの活躍。
復活してからの炭治郎と、唯一動ける状態の伊黒の奮闘。
そして、徐々に効いてきた珠代のしかけ。
ここまでそろってやっと鬼辻舞を倒せる可能性が出てきて22巻は終わりますが、これらが全部集約するであろう最終巻の23巻はどういった結末を迎えるか期待していきましょう。
「鬼滅の刃」の主要キャラ(登場人物)・相関関係は?
<人間・味方サイド>
籠屋炭次郎 | 主人公 |
籠屋禰豆子 | 炭次郎の妹/鬼 |
我妻善逸 | 炭次郎の同期 |
嘴平伊之助 | 炭次郎の同期 |
栗花落 カナヲ | 炭次郎の同期 |
不死川 玄弥 | 炭次郎の同期 |
珠世 | 鬼を人間に戻す研究をしている医者/鬼 |
産屋敷耀哉 | 鬼殺隊のトップ |
富岡義勇 | 鬼殺隊の水柱/炭次郎が鬼殺隊に入るきっかけになった |
胡蝶しのぶ | 虫柱 |
煉獄杏寿郎 | 炎柱 |
宇髄天元 | 音柱 |
時透無一郎 | 音柱 |
甘露寺蜜璃 | 恋柱 |
伊黒小芭内 | 蛇柱 |
不死川実弥 | 風柱/不死川 玄弥の兄 |
悲鳴嶼行冥 | 岩柱 |
鱗滝 左近次 | 炭次郎の師匠 |
鋼鐵塚 蛍 | 炭次郎の刀を作った刀鍛冶 |
<敵・鬼サイド>
鬼舞辻無惨 | 最初の鬼/ラスボス |
黒死牟 | 十二鬼月上弦の壱 |
童磨 | 上弦の弐 |
猗窩座 | 上弦の参 |
半天狗 | 上弦の肆 |
玉壺 | 上弦の伍 |
妓夫太郎 | 上弦の陸の一人 |
堕姫 | 上弦の陸の一人 |
獪岳 | 新・上弦の陸 |
魘夢 | 下弦の壱 |
累 | 下弦の伍 |
(本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)