『二度めの夏、二度と会えない君』原作小説の感想!異色のタイムリープもの

『二度めの夏、二度と会えない君』原作小説の感想

今回は赤城大空さんの小説『二度めの夏、二度と会えない君』を読んだので。

その感想を書いていきます。

 

『二度めの夏、二度と会えない君』は、2016年の年末ぐらいまでチェックしていなかったんですが。

どうも映画化するという話を聞いて、興味が沸いて買ってみたんです。

すでに積んでいた本が山ほどあるので、読めたのは6月に入ってからなんですけどね^^

でも、読んでみると、なかなかない設定だし

読みやすかったので気に入り、感想を書いてみようと思ったんです。

 

では、さっそく『二度めの夏、二度と会えない君』の感想を始めます。

ネタバレ要素もあるので、ご注意を。

 

小説『二度めの夏、二度と会えない君』の感想

後向きに前向きな始まりに引き込まれた

『二度めの夏、二度と会えない君』は、分類でいえばタイムリープものですね。

本当は、微妙に違うんですけど、とりあえずそれでいいかと。

 

このジャンルは好きで、西澤保彦さんの小説『七回死んだ男』で初めて読んで以来、結構な数を読んでいると思います。

そんな作品たちと比べると、『二度めの夏、二度と会えない君』は、異色な存在だと感じましたね。

というのは、このジャンルの王道的な作品の目的と、違っているから。

王道的なタイムリープものの目的って、「納得のいかない現状をよりよくしたい」というものが多い。

過去に戻って、人生をやり直したい。

恋人や友人のピンチを救いたいなどなど。

どちらかというと積極的なスタートがほとんどです。

 

でも、『二度めの夏、二度と会えない君』は、違います。

難病で倒れたヒロイン(燐)に対して告白したら、拒絶されてしまった。

好きだと伝えることが、燐を苦しめている。

だから、燐を苦しめないために、自分の心を殺して告白しなかった今をつくろう

そんな非常に後ろ向きな決心をし、そして主人公(智)は、そのために前向きにがんばっていくんですよ。

 

結果として、恋人や世界のために、自分の心を犠牲にする作品はありましたけど。

スタートから、そんな風になっている小説って、なかなかありません。

王道的な作品と比べると、相当数は少ないです。

でも、『二度めの夏、二度と会えない君』は、あえてそんな異色な方向から始まっていきます。

なので、もうスタートの時点でやられましたね^^

 

主人公の心の弱さがリアル

自分の心を犠牲にする決心って、相当に強い心がいりますが。

じゃあ、智が、常に心が強いかというとそんなことはないんです。

むしろ、智は強さと同時に弱さも持っているです。

一度決心しても、自分の都合のいいような、あるいは逃げれそうなことが起こってしまうと楽な方に逃げ、燐への想いを表に出してしまいたくなってしまいます

 

この辺は、リアルな描写だなと感心しましたね。

智は、高校三年生で、青春真っただ中。

そんな不安定な時期の彼が、決心したことから一切ブレずにいれるわけがないですから。

ブレずにいる方が、不自然すぎます。

なので、この智に関する描写というのも『二度めの夏、二度と会えない君』の魅力の1つだと思うんです。

 

ビターで切ない

そんなブレのある智ですが、でも最後は燐のためにがんばりきれてしまいます。

最終的にそのがんばりによって、智は別の素晴らしい物を手に入れるので。

がんばれたことは、間違いではなかったんですよ。

でも、それは結果を知った上での話。

智の”そのときの”を考えると、やっぱりビターさが残ってしまいます

 

好きな人のためにがんばり、目的が達成できた。

自分の気持ちに蓋をすることで、酷な終わり方を迎えさせないですんだ。

多感な高校生が、そういった結果を得れてしまったことに、どうしても切ないものを感じちゃいますよ。

たとえ、智自身が欲しかった結果だとしても。

 

ですので、読み終わりは、ビターなせつなさを感じてしまいました。

しかも燐にも隠していた気持ちあって、それが智に伝わらなかったというのも、またね。

 

なぜ映画公開を夏にしなかったし

そんな感じで、『二度めの夏、二度と会えない君』は、智のがんばりを中心に進むのですが。

300ページ強の作品ですから、それだけじゃありません。

 

智と燐を結びつけることになったのはバンドで。

そのバンドメンバー集め。

バンド活動を禁止している学校との戦い。

バンドのための合宿。

そんな青春がつまった小説でもあるんです。

 

また、タイトルに『夏』と入っているだけではなく。

爽やかな描写などから、非常に夏を感じる小説にもなっています。

 

だから言いたい!

なぜ映画は、夏に公開せずに公開が9月なのか!?

時系列的に、全く理解できないわけでもないんですけど。

でも、「青春+夏」といえば、やっぱり7月ぐらいから楽しんでいくべきでしょう

なので、それがちょっと不満です^^

 

作者が赤城大空!?

とまぁ、そんな感じのことを読んでいて思っていたんですよ。

そして、こんなビターだけど純粋な青春ものを書いた作者は、どんな本を他に書いているのかなーって。

作者の著作リストを見てみたんですよ、そうしたら。

 

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』

 

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』!

 

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』!!

 

数年前に、これを原作としたアニメが深夜でやっていまして。

その発想が天才すぎて、アウトの壁をトラックでぶち破っていくかのごとき内容で。

個人的に、

・アニメに詳しくない妻や彼女と一緒に観れないアニメランキング
・リアルな友達に勧められないアニメランキング

に間違いなく上位で入ってくると思っている作品でした。

 

だから、「嘘、あの作者が、これ書いてるの!?」

「というか、名前が一緒じゃん。普通に同じ作者だというのを脳が拒絶してたわ!」

と、夜中にもかかわらず、変な声だしてしまいましたよ^^

 

めちゃくちゃ驚きましたし。

赤城大空さんの、執筆の幅広さに本当に感心させられましたね。

よくあんなコメディを普段書いているのに、こんな素敵な青春作品も書けるなんて

まじで凄すぎる

 

終わりに

というわけで、赤城大空さんの小説『二度めの夏、二度と会えない君』の感想を書いてきました。

最後あまりに衝撃的だったので、雰囲気を変えてしまいましたが^^

でも、面白い発想な上、夏を感じさせてくれる青春&タイムリープものなのは本当。

1巻完結と、一気に読める内容になっているので。

興味がわきましたら、是非一度手に取って見てください。

以上、『二度めの夏、二度と会えない君』原作小説の感想!異色のタイムリープもの、でした。

 

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