この記事では、漫画「七つ屋 志のぶの宝石匣」を読んだあらすじ感想をまとめました。
「七つ屋 志のぶの宝石匣」の作者は、「のだめカンタービレ」の二ノ宮和子さんですが、私、彼女のファン歴は何気に長いんですよ。
初期(「トレンドの女王」)の頃から読みつづけているんです。
ギャグ漫画出身だけあって気軽に読めるのですが、作品を作る際に綿密に調査し勉強しているので、ここぞという場面での作りこみが素晴らしく、他の漫画家さんにはないワクワク感を与えてくれますから、ずっと読み続けてきちゃいました。
そして、この「七つ屋 志のぶの宝石匣」も非常に彼女らしい漫画になっており、かなりおすすめの作品なんです。
では、そんな「七つ屋 志のぶの宝石匣」の感想を、さっそく書いていきますね。
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目次
「七つ屋 志のぶの宝石匣」の感想(第1巻~第3巻)
「七つ屋 志のぶの宝石匣」とは
まず、「七つ屋 志のぶの宝石匣」とはですが。
質屋の女子高生の娘である志のぶと。
その婚約者である顕定を中心とした、宝石に関するお話。
宝石に込められた問題などを、2人が中心となって解決していくのをベースに。
その背後で、顕定が、子どもの頃に見せられた、実家が代々守ってきた行方不明の宝石を探す。
そんな感じになっています。
ちなみに、旧家の出である顕定が、志のぶと婚約したのは。
顕定の祖母と、志のぶの祖父が結んだ質契約が原因。
志のぶの祖父、若いころ顕定の祖母にあこがれてたから・・・
ただ、そんなのが原因でも、顕定が志のぶを大事にしているのは間違いないんですけどね^^
恋愛的なものなのかどうかはともかく(多分、それがはっきりするのは最終巻ぐらいじゃないかと)。
のだめっぽくあるけど・・・
「七つ屋 志のぶの宝石匣」は、のだめっぽいと言われることが多いです。
一応、宝石と音楽という違いはありますが。
イケメン、黒髪、理論派、エリートの顕定。
天然、感覚的な志のぶ。
この組み合わせで、のだめを想像するなというのが無理な話ですよね^^
でも、読んでみると、結構違うんです。
関係性とか。
コンビの感じは一緒ですが。
顕定は、全然俺様ではないし。
どちらかというと人の機微とかもわかります^^
志のぶも、天然といっても不思議ちゃんの方向が違います。
宝石についてる怨念みたいなものを感じられるといった方向の天然。
後、志のぶの方が、ちょっと尻にしいてる感じがありますし^^
もう1つ大きな違いは、ストーリーの方向性。
基本1話完結で。
どちらかというと、進めていく最中に話が広がっていき。
その結果に終わりが見えた「のだめ」に対して。
「七つ屋 志のぶの宝石匣」の方は、終わりはだいたいどうなるかがわかっている上で。
そのための道筋が、徐々にわかってくる感じですね。
なので、ある程度の道筋、終わり方が明確になってないと書けないタイプの漫画ですし。
「のだめ」よりも、より緻密な設定になっていると感じるんです。
その2つが大きな違いですかね。
相変わらずの調査
でも、作品を作る際の調査がしっかりとなされているのは、共通していましたね。
やっぱり、そのあたりは二ノ宮和子さんの特徴ですしね。
門外漢であるからと、質や宝石のことを取材に行っているのが、あとがきに書いてありました。
このおかげで、読んでるだけでいろんなことを知ることができるですよね。
質流れしたものの処分とか、どうやっているんだろうと思っていたものや。
平屋とか存在自体知らなったものまで。
相変わらず、こういった知的好奇心をくすぐるのが上手い^^
その他の感想
他の感想としては、2人以外のキャラの良さもありますね。
顕定の秘密を知っている鷹臣。
宝石の行方に関与しそうな秋元(母)。
この2人は、思わせぶりで、かつ一筋縄でいかない感じなのがいいですね。
結構好みなタイプです^^
ただ、逆に、主人公2人が、ちょっとクセが弱いかもしれませんね。
シリアスな成分が比較的多いため、コメディ的な要素が「のだめ」とかに比べると弱いというのも大きいですけどね。
また、2人ともいい子だというのも。
特に、「のだめ」でいうところの千秋のポジションである顕定は。
多少頑なではありますが。
自分が間違っていると自覚すると、すぐに自分の非を認めることができますからね。
そのために、そうそう2人は変わった行動にでれないので、クセはどうしても小さくなりますよね。
終わりに
というわけで、漫画「七つ屋 志のぶの宝石匣」の感想を書いてきました。
主人公2人の構成が似ている分、「のだめ」との比較は避けられないので。
それを中心にしちゃいました。
でも、上で書いたように、「七つ屋 志のぶの宝石匣」の方が緻密な設計をしないといけない漫画ですし。
やっぱり違うものだと感じましたね。
多分、「七つ屋 志のぶの宝石匣」の巻数なんかも、「のだめ」に比べて短くなるでしょうし。
多少寄り道して、ボリュームを増やせるといっても。
物語のあらすじと結末は、きっと見えて作っているでしょうから。
そこまでボリュームを増やせるものではないでしょうしね。
以上、漫画「七つ屋 志のぶの宝石匣」の感想(ネタバレ注意)!のだめみたいだけど、より緻密、でした。
「七つ屋 志のぶの宝石匣」第4巻の感想
第4巻のポイントは3つありまして。
1つ目は、バブル世代とインスタグラム世代の融合ですね。
ついにバリバリのバブル世代が客としてやってきましたから。
しかも、「トレンドの女王ミホ」つきで^^
古くからの二ノ宮和子ファンなので、つい吹き出しちゃいましたよ。
せっかくなので「天才ファミリーカンパニー」の面々もでてきてくれるとうれしいんですけどねー。
ただ、そっちは誰が、宝石商や質屋に出入りしてくるのか浮かばないのが難点。
年とった京子が、勝幸と美術のことで喧嘩して、離婚だと言いながら指輪を売りに来るところぐらいしか思いつきません^^
2つ目は、インクルージョン(内包物)という宝石の知識を知れたこと。
「宝石だから中に何か入ってたら価値が低いんでしょ?」ぐらいしか知らない世界でしたけど。
インクルージョンにもいろいろあるんだなーって思わせてくれましたね。
ストーリーとも連動してるし、相変わらず勉強になるなー。
披露する機会はないだろうけど、こういう知識系の話は大好き。
そして、最後に、赤い宝石に絡んだ人物がでてきたこと。
これまでどちらかというと日常系の話が多かった「七つ屋 志のぶの宝石匣」ですが。
顕定と鷹臣以外の人間がでてきたことで、メインストーリーが進んでいきそうな気配がします。
4つのエピソードで、1つでてきただけなので、今後もまだ急速に加速していったりはしないでしょうけど。
でも、そろそろ導入部分も終わりかな?という感じになってきました。
まぁ、第5巻を読まないことには始まりませんが。
いやー、次からも楽しみですよ。
「七つ屋 志のぶの宝石匣」第5巻の感想
第5巻は、第4巻に感じたように、ついに物語が進んでいく気配を感じました。
その理由は、モデルの「乃和」の登場!
乃和は、仕事関係で顕定と出会い、仲良くなっていきます。
今のところは気の置けない友人といった感じですが、どうも二人の雰囲気が非常に似てるんですよ。
心の奥底では他人を信用しておらず、心の壁を築いているようなところが。
ですので、これまでどんなに美女が現れても動くことがなかった顕定の心が、乃和だったら動く可能性があるんじゃないかと思ってしまうんですよね。
いまいち、顕定の志のぶへの思いの種類がわかりづらい所もあって。
もしそうなったら、志のぶも含めた恋愛模様に、やっと大きな展開がみれますよね。
またもう1つ、顕定が裏でこっそりしている宝石探し。これにも乃和が大きく関わってきそうな予感がしてなりません。
乃和自体その気はなさそうではあるし、直接的な表現はありません。
でも、乃和が心の壁を作るようになった原因が気になるところですし。
また、宝石探し側の人間である、鷹臣が嫌な予感がすると言っているんです。
これで何もないというのはなかなか考えられません。
この流れは、物語に大きな影響を及ぼす重要な人間が次の巻(第6巻)あたりでてきそうな感じですから、次の巻が待ち遠してくてたまりませんよ!
「七つ屋 志のぶの宝石匣」第6巻の感想
やっぱり第6巻では重要人物が出てきましたね。
乃和のお兄さん。
乃和は自分に家族はいないと言っていた。
兄のことになると取り乱す。
乃和ではなく顕定との関係を築くことを目的に近づいてきた。
謎のグループとつながりがある。
これだけの人物ですから、顕定の裏の活動と関係ないなんて考えられませんね。
第6巻では、これ以上の情報は出てきてませんけど、間違いなく危ない人間なので、これまで続いていたほのぼのとした雰囲気がどこかで崩れていく可能性は高そうです。
ただ、ストーリーが展開すると思われた第6巻も日常編と同時並行なので、そんなにすぐには動かないでしょうけど。
そんな日常編では、能力を失った志のぶに対して、こっそりと顕定がデレていました。
まぁ、それ以上に鷹臣に対して、ツンデレをかましているようなシーンもありましたが^^
でも乃和の登場もあって、恋愛模様にも動きが出てきそうですね。
「七つ屋 志のぶの宝石匣」第7巻の感想
第7巻は、いくつかのことが少しずつ進んだ巻といったところでしょうか。
①顕定の子供時代の想い
②乃和の兄(青山菖蒲)が合成ダイヤにかかわっていること
③志のぶの能力が人に知られたら危険になってきたこと
こういったことが描かれていましたから。
ストーリー上で特に大事なのは②ですね。
菖蒲がかかわっているのが単なる合成ダイヤの作成に関することなら問題ないんですが、どうもそんな感じはしません。
会話や志のぶの雰囲気から言って、天然のダイヤとだますために作られたものなんじゃないかと思います。
そう考えると、菖蒲のバックにいるのは相当大物であり、顕定たちはそこと敵対することになりそうなんですよねー。
顕定、鷹臣、小虎と能力が高い人間がそろってはいますが、あくまで少数ですから、相当危険ですね。
そして、それとかかわってくるのが③。
志のぶの能力は菖蒲のバックにいる人間たちにとって非常にやっかい。
機械などを欺けても、志のぶの能力だと作り出した合成ダイヤを天然でないと見抜かれてしまいますから。
なので、絶対に能力のことは知られてはいけないんですが・・・菖蒲が知ってしまったんですよねぇ・・・
まだオカルトだからとバックの人間に伝えてはいませんが、調査はするといいますし。
一体どうなることやら。
「七つ屋 志のぶの宝石匣」第8巻の感想
第8巻は、日常編までもがメインストーリーへと絡んできて、ついに本番感がでてきた巻でした。
大きな流れは3つ。
①ついに志のぶが顕定の最後の仲間である小虎に出会い、意気投合したこと。
②顕定が探しているものの1つである、叔父の北上義実につながりそうな人物(晴子)が見つかったこと。
③その晴子も合成ダイアにかかわっていること
気になるのは晴子の行方と、そして菖蒲とつながりがあるかですよね。
もし菖蒲とつながりがあるのなら、顕定の家族の消失事件は菖蒲のバックの人間がおこしたものの可能性がグッと上がります。
また、事件解決の糸口、顕定が裏で探していたものの発見の糸口につながる可能性も。
でも、そうなった場合、志のぶの身は相当危険なものに・・・
そんな危ない人間が大金をかけて行っているプロジェクトを阻害しかねない存在だと思われたら、消されてしまいかねませんから。
キャラクターがそろい、目的の糸口が見えてきて、敵もこちらの存在を認識している。
これだけそろっていますから、第9巻の展開は一気に話が進みそうですね。
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