山下澄人「しんせかい」の感想!芥川賞受賞作品っぽいなー

芥川賞「新世界」の感想あらすじ・ネタバレ

今回は、山下澄人さんの小説「しんせかい」を読んだので。

その感想を書いていきます。

 

正直に言いますと、私はこの「しんせかい」の存在も知らず。

また、山下澄人さんの本も読んだことがありませんでした。

でも、芥川賞を受賞したというニュースを見て。

まだ読んだことない本だしと思って、Kindleで買ってみたんです。

ニュース見たの夜で、近くの本屋が閉まっていたので^^

 

しかし、なんというかすごい小説ですね。

ちょっとなじみがなさ過ぎて、なんていったらいいのかわかりませんが。

結構な問題作なんじゃないかと思うんです。

 

そんな「しんせかい」の感想を、さっそく始めていこうと思います。

ネタバレ要素があるので、ご注意を。

 

山下澄人「しんせかい」の感想

「しんせかい」とは

まず、そもそも「しんせかい」とはですが。

高校を卒業して肉体労働に勤しんでいた主人公スミトが。

俳優などを目指す人たちが、2年間田舎での共同生活しつつそのための知識を学ぶ塾に入塾し。

同じ目標を持つ、様々な年齢の人たちと生活していくことを中心に描いている作品です。

 

それ以外にも、付き合う直前ぐらいの雰囲気の女性との別れや。

内面からくる幻覚を見たことなどについても、書かれていますけどね。

 

まとめると、あっさりしたどこにでもありそうなものになってしまいますね^^

でも、その塾に騙されてる感とか。

共同生活でのまわりの人間関係のぎくしゃく感とか。

なかなか言葉に表しづらいことも描かれていて。

かなりオリジナリティの強い作品になっているんですけどね。

 

スミトの人物像

でも、一番オリジナリティを強くしている要素は、スミトの性格でしょう。

最初は、コミ障なのかな?と思ったんですが。

どうも、他の人と意思がとれているっぽいので、単なるコミ障というわけではありません。

 

大雑把にですが、スミトのキャラを表してみると。

まわりを見る観察眼はすごい。

人には興味がない。

普通の人だったら絶対に忘れないようなことを覚えていられない。

関係ないことに気をとられ、目の前のことに気を配らない。

どうでもいいことや言葉尻などにこだわるなど、重視するチョイスがおかしい。

などなど。

普通のコミ障とか、変わっているとだけでは表せない感じの人物なんです。

なので、言動などがかなり独特で、オリジナリティ十分です^^

 

こういう人物が主人公の場合、読んでてイライラしないか?ということが気になるかもしれませんが。

これが意外とならないんですよ。

ひょっとしたら、塾講師をしていたときの生徒に似た感じがあって。

私に耐性がついているだけかもしれませんが。

でも、やっぱりイライラしないんじゃないかと思うんです。

むしろ、ぞくっとするとか、不気味だとか。

そういったことを思う人の方が多そう^^

 

でも、これでも安定しているんだと思うんですよね。

同時に収録されている前日譚のは、もっとすごいですから。

普通なら読みやすいように、行を変えたりするところ。

びっしり一気に、スミトの心情が描写されていて。

不安定さが伝わってきますから。

やっぱり、色々見えてしまうために、都会(こつらは舞台は東京)だと情報過多だからなんですかね。

 

描写の面白さ

ストーリー描写に関しては、基本的にスミトの視線で描かれているので。

いろんなことに気がつき、それについて述べているので。

かなり映像が鮮明に想像できる感じになっていますね。

 

ただ、スミト視線だからこそ、まわりの人のことだけ。

ちょっと、その描写が正しいのか疑わしいですが。

だって、人と向き合わないし、興味がない人の目を通して見ているんですからね。

 

後、結構面白いんじゃないかと思う手法が描写に取り入れられている感じがしますね。

読者がスミトの視線で読むことになれてくると、急に視線が変わったり。

現実の話を読んでいると思ったら、急に夢や幻覚の話だったということがありますからね。

あと、同じことを2度書くというのもそうですね。

これが結構面白いんですよ。

 

だれにどうやって勧めたらいいのかわからない

そんな感じで、「しんせかい」はオリジナリティの強い作品になっているんです。

そして、もし一言であらわすと、すごく芥川賞受賞作品っぽい!って感じになるでしょうね。

ストーリーで魅せるんではなく。

描写や、ちょっと変わった主人公の心情を描いたりする辺り。

 

なので、結構興味深い作品になっているんですよね。

ただ、「しんせかい」を誰かに紹介しようとする場合。

だれにしたらいいのか、さっぱりわかんないんですよね^^

かなり好き嫌いのはっきりでる作品になっていますから。

いつ嫌いな人に出会うかわからないですもん。

 

終わりに

というわけで、山下澄人「しんせかい」の感想を書いてきました。

これは間違いなく、かなり独特な作品ですね。

結構、本は読んでいる方だと思うんですけど。

似たような作品には、なかなか出会ってきませんでしから。

なので、誰におすすめするのがふさわしいのかはわかりませんが。

ちょっとでも興味がわいた方がいたら、是非読んでみてください。

なかなかない経験が味わえると思いますよ。

以上、山下澄人「しんせかい」の感想!芥川賞受賞作品っぽいなー、でした。

 

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