Appleのサブスクリプションをまとめて使える「Apple One(アップルワン)」。
音楽・映像・ゲーム・クラウドストレージと、Appleの人気サービス4つをひとつに統合できるお得なプランです。
本記事では、
- Apple Oneのサービス内容と料金
- 加入する5つのメリット
- 契約前に知っておきたい注意点
- 登録・プラン変更の方法
をわかりやすく解説します。
「Apple Music」や「Apple TV」をすでに利用中の方はもちろん、iPhoneやiPadを日常的に使っていて、サブスクの支出を見直したい人には特におすすめです。
Apple Oneが自分に合うのかどうか、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
Apple One(アップルワン)とは? 4つの人気サービスと料金プラン
Apple One(アップルワン)は、Appleが提供する4つのサブスクリプション(月額制サービス)をまとめて利用できるパッケージプランです。
それぞれを個別に契約するよりも安く、さらに支払いを一本化できるため、Appleユーザーにとっては非常に使いやすい仕組みになっています。
Apple製品との親和性も高く、iPhoneやiPadの設定アプリから簡単に申し込み・解約が可能です。
利用中のサブスクを整理したい方や、複数のAppleサービスを使っていきたい方にぴったりのプランといえます。
Apple Music、Apple TV、Arcade、iCloud+がセットに
Apple Oneに含まれる4つのサービスとは、具体的には「Apple Music」「Apple TV」「Apple Arcade」「iCloud+」の4つ。
エンターテイメントから実用的な機能まで、バランスよく揃っているのが特徴ですね。
それぞれの特徴を簡単にまとめると、このようになります。
- Apple Music:1億曲以上が聴き放題の音楽配信サービス
- Apple TV:映画やドラマなど、Appleオリジナル作品が見放題
- Apple Arcade:広告なし・追加課金なしで遊べるゲームが200本以上
- iCloud+:写真やデータを自動バックアップできるクラウドストレージ
料金プラン「個人」「ファミリー」の差額を比較
Apple Oneの料金は、現在「個人プラン」と「ファミリープラン」の2種類が用意されています。
| 個人 | ファミリー | |
| Apple Music | 〇 | 〇 |
| Apple TV | 〇 | 〇 |
| Apple Arcad | 〇 | 〇 |
| iCloud+ | 50GB | 200GB |
| 共有人数 | 1人 | 最大6人 |
| 料金 | 1200円 | 1980円 |
どちらのプランも同じ4サービスを利用できるのですが、月額料金・共有人数・iCloud+のストレージ容量の3点に違いがあります。
特に気を付けてほしいのがiCloud+のストレージ容量で、個人プランは50GB、ファミリープランは200GBまで利用可能になっています。
家族でiPhoneを使っている場合は、写真や動画を共有する容量が多いでしょうし、余裕があるファミリープランがおすすめですね。
登録・解約もかんたん!Apple製品に統合されたサブスク
Apple Oneは、すべての操作がiPhoneやiPadの「設定」アプリ内で完結します。
別途Webサイトにアクセスしたり、複雑な手続きは必要ありません。
Apple IDに紐づく形で管理されているサービスだからこその利点ですね。
具体的には、iPhoneやiPadの「設定」→「自分の名前」→「サブスクリプション」から、数タップで登録・変更が可能です。
解約したい時も、同様にすることで簡単に行えます。
ちなみに、途中でやめても月の残り期間はそのまま利用できるのでご安心を。
Apple Oneのメリット5つを解説
Apple Oneの概要がわかったところで、ここからは具体的なメリットを5つのポイントについて深掘りしていきます。
メリット①:【最重要】月額料金が圧倒的にお得になる
Apple Oneに加入する最大のメリットは、やはり月額料金が圧倒的にお得になることです
4つのサービスを個別に契約した場合、月額合計はおよそ3000円前後になります。
| 個別契約 | AppleOne個人 | ファミリー | |
| 個別契約 | Apple Music:1080円 Apple TV:900円 Apple Arcade:900円 iCloud+ ・50GB :130円 ・200GB:400円 |
ー | ー |
| 合計金額 | 50GB : 2910円 200GB: 3280円 |
1200円 | 1980円 |
| 差額 | ー | 1710円お得 | 1300円お得 |
しかし、Apple Oneなら1200円から同内容が使えるため、月1000円以上の節約が可能になるんです。
特にApple TVやApple Musicをすでに利用している方なら、追加費用を抑えながら他サービスも楽しめますね。
シュミレーション:Apple TV利用者はいくら得する?
当サイトで何度も紹介している「Apple TV」を利用している場合、具体的にどれぐらいお得になるか2つの場合をシュミレーションしてみようと思います。
ケース2については少し注意してみてください。
ケース1:Apple TVとApple Musicを使いたい場合
個別契約:900円 (TV) + 1080円 (Music)=合計1980円
Apple One個人プラン:1200円
→月額780円もお得。さらにApple ArcadeとiCloud+ 50GBも付いてきます。
Apple Musicではなく、Apple Arcade(900円)の場合も、お得になりますね。
ケース2:Apple TVとiCloud+ 50GB を使いたい場合
個別契約:900円 (TV)+130円 (iCloud+)=合計1030円
Apple One 個人プラン:1200円
→この2つだけだと個別契約の方が170円安い計算です。
逆に言うと、その170円の差額で、1080円相当のApple Musicと900円相当のApple Arcadeが利用できるということ。
これらに全く興味がない場合はお得さはありませんが、「音楽も少し聴いてみよう」などと思った方にはお得になりますね。
メリット②:Apple TVの高品質なオリジナル作品が見放題
Apple TVは、Appleオリジナルの映画やドラマなどを配信する動画配信サービス。
当サイトでも、何度もおすすめ作品を紹介していますが、その理由は作品の完成度の高さ。
巨額の予算を投じてるだけあって、どれも丁寧に作りこまれ、中には世界的ヒット作品やアカデミー賞にノミネート作品もあるんです。
また、トム・ハンクスや「アベンジャーズ」シリーズの俳優陣など、豪華キャストが数多く参加しているのも特徴。
オリジナル作品に特化しているため配信数は多くありませんが、それを補って余りあるほど1本1本が素晴らしい出来なんです。
しかも、それらはすべて独占配信かつ見放題になっています。
▼Apple TVが気になる方はこちらもチェックしてください
《評判》Apple TVとは?料金や使い方、ラインナップなどサービスを徹底解説
《Apple TV》おすすめ映画・海外ドラマ14選!見るべき面白い作品を厳選紹介
メリット③:Apple TVに加えて「Apple Music」1億曲が聴き放題に
Apple Musicは、1億曲以上の楽曲が聴ける音楽配信サービスです。
邦楽・洋楽問わず幅広いジャンルを網羅しており、音質も高品質。
CDよりも高音質な「ロスレスオーディオ」や、まるでライブ会場にいるかのような臨場感が味わえる「空間オーディオ」にも対応しています。
映画やドラマを見て、そのままサウンドトラックを聞きたくなった時など、非常に助かります。
また、Siriでの音声操作やプレイリスト共有など、Apple製品との連携にも優れているのも特徴。
音楽と映像の両方を高品質かつ気軽に楽しめるのは、Apple Oneの大きな魅力ですね。
メリット④:「iCloud+」のストレージでiPhone・iPadの容量不足を解消
iCloud+は、大切な写真や動画、iPhoneの設定などをインターネット上(クラウド)に自動で保存してくれるサービス。
iPhoneやiPadを使っていると、多くの方が悩まされるのが「ストレージ(保存容量)不足」の問題です。
高画質な写真や動画を撮影したり、Apple TVの作品をダウンロード(一時保存)したりすると、本体の容量はあっという間に一杯になってしまいます。
でも、Apple Oneのプランに含まれるiCloud+を利用すると、個人で50GB、ファミリーで200GBまで保存容量が手に入ります。
これなら、iPhoneの容量が足りず、泣く泣く写真や動画を削除するという機会がずいぶん減ると思います。
また、万が一iPhoneを紛失したり、故障させたりした場合でも、iCloud+にバックアップ(控え)があれば、新しい端末にデータを簡単に復元できるという安心感も得られます。
容量不足のストレスから解放されることのは大きなメリットですね。
メリット⑤:支払いが一本化され、家計管理がシンプルになる
複数の月額制サービスを利用していると、支払い日がバラバラで管理が大変…というのはあるあるだと思います。
「A社は毎月10日払い、B社は月末締め…」と請求元が分かれていると、毎月の支出を正確に把握するのが難しくなりますから。
でも、Apple Oneを利用すれば、複数のサブスク代がすべてApple ID経由の「月1回」にまとめられます。
また、Apple IDを通じて一括で支払われるため、クレジット明細の管理も簡単です。
サブスクが増えて「いつ引き落とされるかわからない」と感じることもなくなり、家計の管理が非常にシンプルになるのは、地味だけど大きなメリットだと思いますよ。
Apple Oneのデメリット3つ|契約前に知っておくべき注意点
メリットの多いApple Oneですが、もちろん良い点ばかりではありません。
実際に契約してから「思っていたのと違う」と感じることの内容、加入前に注意しておきたい3つのポイントを紹介していきます。
デメリット①:使わないサービスがあっても料金は一律
Apple Oneは「4サービス一括」が前提のため、たとえ使わないサービスがあっても料金は変わりません。
「動画は見たいけど音楽は聴かない」「ゲームは全然しない」といった方には、コスパが悪く感じることもあるでしょう。
とくに利用頻度の低いサービスが多い場合は、個別契約の方が安くなるケースもあります。
どのサービスをどの程度使うか、あらかじめ確認しておくのが大切です。
デメリット②:iCloud+の容量(200GB上限)では足りない可能性
Apple Oneで提供されるiCloud+の保存容量は、個人プランで50GB、ファミリープランで200GBが上限です。
個人で使う分には50GBでも十分かもしれませんが、注意が必要なのはファミリープランの200GBです。
写真や動画を頻繁に撮る家庭では容量が足りなくなることもあります。
特に高画質な動画を何度も撮影する場合は、注意が必要です。
もし200GBを超える場合は、追加で2TBプラン(+1,300円)などの契約が必要になってきます。
ただし、Apple Oneを使っていれば、追加ストレージも同一アカウント内で管理できるため、運用自体は簡単です。
デメリット③:Apple Musicの学生プラン利用者は割高になることも
Apple Musicには、月額580円という非常に安価な「学生プラン」が用意されています。
このプランを利用している方がApple One個人プラン(月額1200円)に切り替えると、逆に高くなる可能性があるので注意が必要。
具体的にこの2つの場合には、Apple One個人プランに切り替えた方が高くなります。
- Apple Music単独:580円
- Apple Music+iCloud+(50GB):710円
しかし、この2つ以外の組み合わせだと話は逆転。
- Apple Music+Apple TV:1480円
- Apple Music+Apple Arcade:1480円
- Apple Music+Apple TV+iCloud+:1610円
- Apple Music+Apple Arcade+iCloud+:1610円
- Apple Music+Apple TV+Apple Arcade+iCloud+:2510円
どれもApple One個人プランに切り替えた方が安くなりますから。
自分の利用目的を確認し、どっちがお得か一度計算するのがおすすめですよ。
Apple Oneをおすすめする・おすすめしないのはどんな人?
ここまでご紹介したメリットとデメリットを踏まえると、Apple Oneは「複数サービスを使っている人」に強くおすすめできるプランです。
一方で、単体利用が中心の方にはやや割高になるのでおすすめできません。
【特におすすめ】Apple TVとApple Musicを両方使っている・使いたい人
この2つを組み合わせて利用している、利用したいと思っている方は、Apple Oneに切り替えることで最も節約効果が大きくなります。
シミュレーションでも解説した通り、この2つのサービスを個別契約(合計1980円)するだけで、Apple One個人プラン(1200円)の料金を大幅に超えてしまいます。
つまり、Apple Oneに切り替えるだけで、毎月780円が自動的に節約できる計算になるんです。
しかも、Apple ArcadeとiCloud+ (50GB)が実質無料で付いてくることに。
大きくおすすめできる組み合わせです。
【おすすめ】iCloud+を活用している人
写真やバックアップの保存にiCloud+を活用している方も、Apple Oneとの相性が抜群です。
iCloud+の有料プランは50GBで130円、200GBで400円なので、金額だけで見ると余分なように見えます。
でも、データ保存と娯楽をまとめて管理でき、iPhone・iPadがより快適に使えるというのは大きなメリット。
しかも、その娯楽(動画・音楽・ゲーム)はどれもApple製品と相性が良いのは間違いものばかりですから。
選択肢として大いにありだと思います。
とはいっても、娯楽部分に全く興味がなく、iCloud+しか利用しない予定の場合は、もちろんおすすめできませんが。
【おすすめしない】1つのサービスしか利用しない予定の人
デメリットでも解説した通り、Apple Oneはセットサービスです。
利用するサービスが1つの場合は、もちろん個別契約の方が安くなります。
例えば、当サイトの別記事を読んで「Apple TV(900円)だけを視聴したい」と思ったユーザーが、よくわからずにApple One個人プラン(1200円)に入ってしまうと毎月300円の損になります。
同様に、Apple Music(1080円)やApple Arcade(900円)だけを利用したいユーザーも、他のサービスに全く興味がなければ個別契約を続けるべきです。
特に、iCloud+(50GBで130円、200GBで400円)だけの利用の時は絶対に!
Apple Oneは、あくまで「Appleの複数のサービスをお得に使いたい」人のためのプラン。
Apple Oneの登録・プラン変更方法
Apple Oneのメリットを感じ、加入を検討し始めた方のために、具体的な登録手順や、既存サービスからの移行に関する注意点を解説します。
iPhone(設定)からの簡単な登録手順
Apple Oneへの登録は非常に簡単で、iPhoneやiPadの「設定」アプリから数分で完了します。
- iPhone/iPadの「設定」アプリを開く
- 自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「サブスクリプション」という項目をタップ
- 「Apple Oneを試す」というバナーをタップ
- (バナーが表示されない場合は、Apple Oneを探す)
- 「個人プラン」または「ファミリープラン」を選択
- 画面の指示に従って支払いを承認
- 完了
数タップで完了するため、特別なアプリのダウンロードは不要です。
既存サービスからの移行方法は? 二重請求はされない?
すでにApple MusicやApple TV、iCloud+を個別に契約している方が最も心配されるのが、「Apple Oneに切り替えたら、今月の支払いが二重請求されないか?」という点でしょう。
結論から言うと、二重請求の心配は原則ありません。
Apple Oneに登録すると、Apple IDが既存の個別サブスクリプションを自動で検知し、Apple Oneのプランに統合(またはキャンセル)してくれます。
もし月の途中で個別プランからApple Oneに移行した場合、個別プランの残りの日数分は日割り計算で返金(またはApple IDのクレジットとして付与)され、その日からApple Oneの請求が開始されます。
また、Apple One解約後も、希望すれば個別プランに戻すことが可能です。
無料トライアルの活用方法と注意点
Apple Oneには、1ヶ月間の無料トライアルが用意されています。
ただし、これは「Apple Oneに含まれるサービスのうち、現在利用(またはトライアル)していないサービスが1つ以上ある」ユーザーが対象です。
例えば、Apple TVだけを契約中のユーザーなら、Apple Music、Arcade、iCloud+が1ヶ月間無料で試せることになります
これを利用すれば、コストをかけずに自分に他のサービスが必要かどうかをじっくり見極めることができます。
ただし、注意点が1つあります。
無料トライアル期間が終了すると、自動的に有料プランに移行します。
もし継続しない場合は期日までに解約しておきましょう。
【結論】Apple Oneの評価とメリット・デメリットまとめ
ここまで、Apple Oneのサービス内容についてメリット・デメリットを徹底的に解説してきました。
最後に、本記事の結論を簡潔にまとめます。
- 個別契約より料金が圧倒的に安くなる
- 支払いが一本化されて管理が簡単
- 使わないサービスがあっても料金は一定
- 利用するサービスが1つだけだと逆に割高になる
Apple Oneは、「Apple TVとApple Musicの両方を楽しみたい人」にとっては、絶対に入るべきコスパ最強のプランです。
また、「Apple TVやApple MusicとiCloud+を使いたい人」にとっても、わずかな追加料金で他のサービスが試せるため、「入る価値が十分にある」と言えます。
一方で、「Apple TVだけが見たい」など1つのサービスだけを使用するという方には不要です。
ご自身の利用スタイルにあわせて、Apple Oneの利用を判断してくださいね。
迷っている方は、まず無料トライアルから試してみるのがおすすめです。
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